賜物。
今日は、朝から某劇場様との面談でした。
映画『莉の対』の劇場公開に向けて、どの劇場が作品のテイストに合うか、規模観はどうか、スクリーンの大きさ、座席の感じ、立地、舞台挨拶の雰囲気、全てのバランスが最も『莉の対』向きか検討するため都内の全ての映画館をチェックし、足も運びました。
そして、『莉の対』が最も目指したい館が決まりました。
知り合いをつたって紹介してもらった方が良いのでは?配給を入れて交渉してもらった方が良いのでは?と様々な方から様々なアドバイスを頂きましたが、今夏、もう思い切って飛び込みで連絡をしてみました。
作品を観て検討して下さい!!と。
外堀を埋めずに門前払いされたら、そこで試合終了。
という綱渡り的なところもありましたが、2ヶ月後の今日、その映画館様との面談が決まったのです。
朝からドキドキでした。
ご担当様に作品を観て頂き、お褒めの言葉も、そして厳しい意見も頂きました。僕としては率直な感想を頂けた事がとても嬉しかったです。
実は、国内で作品を観て頂いた方はまだ本当に数えるくらいしかおらず、直接感想を頂くのは初めてくらいで、正直作品を評価されるのはなかなか怖いものです。
処女作なのでそこまでプライドもないですし、基本どの様な感想でも有り難く真摯に頂戴できるほど心のキャパシティは広いと思います。ただ、ノミより心臓は小さいです。
そもそも、観て頂けただけで幸甚ですよ。
どこの馬の骨とも分からん無名監督の自主制作映画で配給会社もついていない状態では、まず映画館側に作品を観てもらう事も難しかったり後回しにされるケースもあると聞いていました。
が。
ここに来て、また素晴らしい方との出会いが、僕たちの映画を一気に進展させて下さいました。ご担当者様が
『この作品を応援したい』
と、業務的ではなく、親身になって作品の公開に向けてお話を聞いて下さいました。様々なアドバイスも頂きました。そのご恩に何とかして報いたいと思いました。
少し話が逸れますが、
『自主制作の域を超えてる』
というお言葉はとても嬉しかったです。
クルー達が一生懸命創ってくれた1カット1カット。キャスト達が魂を込めて演じてくれた1シーン1シーン。それを力強い説得力で強化してくれたロケ地の数々。ほぼ無償の愛でサポートして下さった沢山の方々。
自主制作感ダダ漏れ満載マンサイ万歳の映画制作現場でしたが、クオリティを上げ、『自主制作の域を超えている』と言って頂けたのは、紛れもなく皆さんの尽力の賜物なんです。
あ。作画のクオリティは良くても
作品が面白いかどうかは、俺の責任ですので、そこは別問題です笑
面談を終え、会社を後にして相方の彰夫と顔を合わせて一言。
「奇跡やな」
と。
『莉の対』はこれまで沢山の奇跡を僕たちにもたらしてくれました。
奇跡やん!!!
はもう何度口にしたか数えきれないくらいです。
もうちょい。
作品が皆様のもとに届くその日まで
もうちょいパワーを下さい!!!
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