カルタヘナ国際映画祭 3日目
審査員二日目はアルゼンチンの映画でした。
こちらも内容には触れられませんが、とても素晴らしい作品でした。
出席したプロデューサーさんの話を聞くと、アルゼンチンの現在の世情や過去の経済危機の話、その頃の生活の話など、日本にいるときっと情報としては流れてきているのだろうけど、体に入ってこなかったようなものがビビッドに感じられました。
そういうバックグラウンドとなるものが分かっているのとそうでないのとでは映画の見方が随分と変わるものですね。
日本という、ある種世界と断絶された島国で生きている利点と、だからこその弱みというものも感じています。日本でだけ生きていれば世界の事を何も知らなくても生きていけますよね。僕もこっちで経験している苦労とかはしなくてめちゃくちゃ楽だったのになぁとか思いながら、日本にいる時に感じる生き辛さをいとも簡単に忘れている僕です。良し悪しです。
こちらでよく話題に上がる、「どこどこの国のあの監督のあの作品」という話には全くついていけません。まず、タイトルが原題での会話になった瞬間アウトです。日本語タイトルでしか認識していないので。それから、かなり有名な監督の作品くらいしか日本では話題になりませんし映画館では全く流れないので観る機会すらないです。こりゃ世界に出て会話についていけないわけだ。ある意味もうしゃーねーってなっちゃってるとこもあります。これから世界でも活動したいと思えば思うほど、言語の苦労だけではない、世界についていけない無知さに絶望しますね。
海外の映画祭は様々な事を僕に感じさせ、経験させてくれます。
ほぼ全て、プラスの経験ですけどね。
朝の映画とミーティングが終わると、同じく審査員を務めるコロンビア人のホルヘの映画を観に行ってきました。実はホルヘはプロデューサーであり監督でもあるのですが、彼の映画も今回の映画祭で上映されているのです。
まさに映画三昧、夢のような場所ですよね。
しばらく日本からの仕事も多かったので余裕がなかったのですが、その後は少し時間を作って街を散策していました。
ようやくこの地形にも慣れてきました。
ガイドマップなど見ずに、ひたすら歩き回って身につけた土地勘です。
もう立派なカルタヘナーですよ。
さすがに歩きまくったので
カルタヘナかぁ。
招待連絡もらったけど、コンペティション(グランプリとかの賞レース)ではないし、さすがに行かないかなぁ。あえて行くとしたら、一生行くかどうかわからない土地だから行ってみたいなぁ。
くらいに思っていました。
確実に
来て良かったと感じている自分がいます。
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