(短歌)半径五メートル以内の視界
スローモーションをひとたびむすんだ僕たちが競技場内だけで満ちてゆき
結ばれたのは永遠の一部まじりけのないパスタ君とともにゆであげ
宙返りはいっしゅんでおわり飲みほし終えるまでの人生
入れ替わったり立ち回ったりこのところ太陽もさしあたってきてさびしい
なろうでつかさどる世界 かたまってしまった君を見ている
映し終わった朝きょりばかりなため花におはようと言う
どこかへ仕分けされないために三つ折りの紙片をたったひとりでひらく
ふつうがひとたびこじれてしまいなぜだか人が気になりはじめる
犬の成り立ちを考えてみれば憎々しげなそんざいいぎの方からもかおる
あたらしい感覚がしたやさしいでもあたたかでもなき犬の前足
週末を考えつつもプレゼントのおそろいのひも嬉しく結ばる
スノードームの外側がけむる男らしくいつも居ようとする君がいて
もっとあせれば良いのに片側うけ負えばただ冷め切ろうとする月もある
ポエム、詩、短歌などを作ります。 最近歴史に興味があります。