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インターネットは多様性を滅ぼす?

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YouTubeで批評家の東浩紀さんの討論している動画を見て、なるほどと納得させられたことがあるので紹介します。
それは、一見色々な人たちが自由に発信できるようになり、多様性が広がったように見えるインターネット、SNSの世界が逆に多様性をなくしているのではないかという提起でした。
あまり考えたことがないテーマだったので、新鮮でした。

■インターネットは同調を求める

SNSでのハッシュタグが普及したことにより、一瞬で多くの人が流行についてくることを求められています。
しかも、その流行は昔であれば年単位であったものが、情報の伝達速度の進化により数日で流行は入れ替わるものになりました。
Twitterのトレンドなどは1時間単位で入れ替わり立ち替わりトレンドが変わっています。
また、YouTuberなどのクリエイターもチャンネル登録者数と視聴数を伸ばすためには、効率よく人々の関心を集める必要があるため、どうしても流行に沿った内容にせざる終えません。
これらの流れは人々を流行を追いかけるだけで精一杯な状態にし、考える暇を与えさせないです。
流行が何なのか把握することに時間を取られ、早く流行に乗った人が勝ちのような状態であるため、自分自身で一度立ち止まって考えることがなくなってしまいます。
特に迷惑系のYouTuberが炎上を起こして有名になろうとするのもインターネットの台頭で、流行が支配をしている典型だと思います。

■時間をかけて議論をする

これらの流行に巻き込まれることによる弊害は、考えることができなくなるということです。
事象に対して、自分自身で考える習慣がなくなるため、考える方法そのものを忘れてしまいます。
時間をかけて議論をすることが、唯一この状況を救う術として東さんはゲンロンカフェという討論の場を作ったそうです。
時間制限なしで、気が済むまで討論ができる環境を作ることで時間をかけて自分の考えをまとめて伝えることができます。

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