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耳に届く音たちが、繊細な幸せの結晶であること


あぁ、なんで今日はこんなにも思い通りにいかないの。
なんでこんなにも些細なことで、イライラしてしまうの。
眉間にシワが寄っていることを、鏡で見た自分に教えられる。


ふと思い出して、バックからイヤホンを取り出す。
落ち着こう、落ち着こう、そう言い聞かせて。
いつか好きだったあの曲を、いややっぱり今好きなあの曲にしよう、なんて。心に必要な、音を選ぶ。


耳を塞ぐ、大音量の音楽や穏やかな言葉たちは、私の心を落ち着かせる。

歩き出して、マフラーの下で繋がるイヤホン、iPhoneを握る私の手。
繋がるこの線が、一瞬で私を幸せにしてくれることがある。
耳に、直接届く音たち。
好きな人の声が聞こえて、心地よいメロディーが私の頭を占める。


あぁ、戻れた。と思うことがある。
耳に栓をして、私の好きなものだけを頭に入れて、眼に映る景色さえ、色は違って見えて。
猫をかぶって生きているわけではないのに、ふと、戻れたと、肩を落とす日もある。



そう、
毎日、変わらない駅にいて、
同じ時間の電車に乗って、
日付と一部の広告だけが変わるのを、ここで見ている。

変わらないままでいいのだろうか。
そんな問いは、私の頭をすぐ過ぎる。
いつだって、そんなことを考えるんだから。

そんな問いをしてる間に、目に留まるものたち。
繰り返される日々の疑問。


子供の頃から、ずっと変わらない、頭の中にどうしてが、すぐに現れる。
ただ疑問に思うのが好きなのか、答えを知りたいのか、未だにわからない。
私のことなのに、まだ、わからないことばかりだ。

中二病がまるで続いているかのように、悩みは絶えない。けれど、悩んでいる私も、きっと私の性格のひとつなのだ。
なんて、最近は思うようにしている。

悩みの行く先、答えはいつも同じだ。
先は明るいと信じる自分に、結果落ち着いて。
好きなようにすればいいと、聞こえる声は言う。


耳に届く音と、好きな人の声が、いつでもそばにあることが、いつの間にか時とともに、心の拠り所になっている。

そしてこの声が、いつでも聞こえるようにと願う。
繊細な幸せをくれるこの人達が、優しさをくれる声が、いつでも好きな創作を続け、ファンに安らぎを与えてくれることを願う。

明日からも、その声と言葉に、少しだけ頼り、救われながら生きるのは、きっと僅かでも、幸せだろうから。


#日記 #エッセイ #コラム #ポエム #音楽 #幸せ

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