あくたキザム

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  • うたかたの詩(うた)

    稚拙ながら詩を書いてみます。

最近の記事

新劇団誕生!

2024年3月、長野県上田市にて新しい劇団が始動します。 エスペランサ(希望)という名の劇団です。 応援していただけるとメチャうれしいです。 よろしくお願い致します🙇 #READYFOR #クラウドファンディング

    • できない

      つかまえないと 飛び去ってしまう 時・・・とか 風・・・とか 想い・・・とか 自分が今ここに在ることが 幻のように飛び去ってしまう 森羅万象諸行無常であるならば 飛び去るものをつかまえてみたところで その手が その欲求が 霧消の残像 そこに在ったことを確かめようもない 誰かに語りようもない そもそも知りようもない 消えてしまってからは永遠に 何処から来たのだろうと思い巡らすことも 今ならできるのに 消えてしまってからは     できない

      • 白い悪魔と黒い神

        そのカラダは 氷のような結晶なのか 冷たく透きとおって その奥は白くかすむ しなやかに髪は天を突き 強靭に踊る体躯 爪と牙は限りなく鋭く 瞳は赤々とした熾火 瞳の他は白く冷たく艷やか その姿をあえて準えるならば 限りなく純粋で無慈悲な獣 全身を包むのは黒い衣 ツヤのない黒い衣 すべての光を吸い取り その奥に虚無を湛える 髪も顔も手も足もすべて黒 ただふたつの瞳は赤々とした熾火 背より高い黒い杖を持ち 気配なく佇む姿は暗黒 何処までもどこまでも深い慈悲の暗渠 同じ場所に在り

        • 今日の空

          場所が変わると気分も変わる 今さらだが あらためて感じた 青い空 白い雲 光る風 揺れる白樺の白と黒 針葉樹の緑 レッドロビンの赤と緑 風は冷たいが車の中は温室のよう うららかな暖かさ 人間が作った無粋な鉄塔と高圧電線も 遠い景色に溶け込んで見える その佇まいは嫌いではない 穏やかな時の狭間で 傷の痛みも溶けてゆく ・・・痛いけどね 風に揺れる葉影が 幼い頃の記憶へと伸びてつながる 音が遮られたセピア色の光の中で 古い家の障子に映った 揺れる葉影 今は存在しない時空間が

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        • うたかたの詩(うた)
          2本

        記事

          炎の雨

          欲望の烈風 憎しみの積乱雲 降り注ぐ炎の雨 逃げ惑う人々 天に叫ぶ人 烈風に身を投じる人 烈風を吹かすのは誰? 神? 悪魔? 神も悪魔も人の心に宿るもの 欲望がなくなれば炎の雨は止むの? 欲望は いつでもどこでも湧いてくる 人が在るかぎり湧いてくる 産まれ出たい欲望 生きたい欲望 愛したい欲望 叶えたくて烈風を吹かす 叶えたくて傷つける 叶えたくて焼き尽くす 炎の雨は降り続く ボクには 傘が無い

          「ダンスWS」inわかち座・Vol.2

          鈴木ユキオ「0からはじめるカラダ」 わかち座ダンス普及事業 第2回開催 2021年11月23日 【潜入レポート】[後編] 休憩後、輪になって拍手回しが始まります。 右回り、左回り。ランダムに行ったり来たり。 とちっても全然OK。 ⬇⬇⬇ ひとしきり回したら、次に。 誰か一人が誰かに向かって拍手をしてその人の名を呼びます。そしてその人と場所を交替します。 呼ばれた人は次の誰かを呼びながら拍手して、場所を交替します。 呼ばれた人は次の人〜と、繰り返して行きます。 ⬇⬇⬇

          「ダンスWS」inわかち座・Vol.2

          「ダンスWS」inわかち座・Vol.2

          鈴木ユキオ「0からはじめるカラダ」 わかち座ダンス普及事業 第2回開催 2021年11月23日 【潜入レポート】[前編] 鈴木ユキオさんを迎えてのダンスワークショップ。2回目が開催されました。寒さが日々増してくるこの季節。換気が十分に施された会場ははっきり言って寒いのですが、その寒さを忘れさせるくらい熱のこもったワークとなりました。 まずは車座で自己紹介。2回目の人も初めての人も。穏やかで和気あいあいな空気を醸します。 自己紹介が済んだらいよいよワーク! ⬇⬇⬇

          「ダンスWS」inわかち座・Vol.2

          あけましておめでとう

          新年あけましておめでたい 昨日から今日に変わっただけなのだが めでたいめでたい目が出たい めでたくない気持ちの人は置き去りで ごめんね でも本当のところ自分でも 何がめでたいのかよくわからない 西暦 2022年 いい数字の並びだなと個人的には思う でもどうせなら 2222と並ぶのを見てみたい それはあと 200年先のこと 生きているはずはないが生まれ変われるかな 考えてみたら西暦とは キリストさんの誕生に由来する暦 キリストさんを信仰していないボクが その数字にこだわって意

          あけましておめでとう

          しなやかに時空を超える

          ありがちで安易かなって 姑息にも考えて あえてそこを外していた ええカッコしようとしていたんだな 自分が書きたいことを 誤魔化していたんだな 本当は好きなことを 隠していたんだな しなやかに心をほぐして しなやかにカラダをほぐして それが僕にとってのリハビリテーション と思って意味を調べてみたら re(再び、戻す) と habilis(適した、ふさわしい) から成り立っていて 広い意味でリハビリテーションとは 「人間らしく生きる権利の回復」 や 「自分らしく生きること」 と

          しなやかに時空を超える

          風は燃えているか

          心の奥底で 風は燃えているか 想像の遥か彼方で 風は燃えているか 求めたのは 愛なのか 欲望なのか 何も解らないまま炎の剣を握りしめて 宇宙を駆け抜けた日 目にしたものは 引き裂かれる魂 耳を突き抜ける霊の囁き 「なぜ 生まれてきたのか?」 雪を巻き上げて 風は燃えているか 雨の中で 風は燃えているか 消えずに熱いまま 命は燃えているか いつからともなく始まって どこからともなく潜り抜けた 闇 光が見えたつもりで走っては転び 起き上がっては転び 歩くのが恐かった 膝を擦

          風は燃えているか

          「ダンス-WS」in わかち座・本番

          鈴木ユキオ「0からはじめるカラダ」 わかち座ダンス普及事業第1回開催 2021年10月17日 【体験レポート】 前日までの暖かさがウソのように、一気に寒さを感じるようになったブルーベリーガーデン黒岩。 当初の見込みを上回る 13名の参加者を迎えて、いよいよ第一回目のダンスワークショップが開催されました。 ここでは参加者に混じって体験したワークショップの様子をレポートします。 ↑まずはご挨拶。 車座に座ってそれぞれ自己紹介。 ↑こちらは鈴木ユキオさん。とても優しい先生

          「ダンス-WS」in わかち座・本番

          ダンスワークショップ in わかち座

          鈴木ユキオ「0からはじめるカラダ」 わかち座ダンス普及事業説明会レポ 【後編】・・・・・その2☆野村「(一般参加者に)何か質問ありますか?ユキオさん菜緒さん白身さんに、私に対してでも。 ☆スタッフ(中川)「小説を書いたりしてるんですけど、年齢で肉体の衰えを感じるんですね。創作脳の衰えも感じるんですけど、創作されている方はみんなどうやっているのか教えてほしいです。 ☆ユキオ「確かに体力は・・・すごくよくわかります。特に私の場合、カラダを使うので。やっぱり体力的には落ちるし、

          ダンスワークショップ in わかち座

          ダンスワークショップ in わかち座

          鈴木ユキオ「0からはじめるカラダ」 わかち座ダンス普及事業説明会レポ 【後編】・・・・・その1ここからはアーティストトークの様子を掲載します。 登壇者は(下の写真左から)野村政之さん、鈴木ユキオさん、安次嶺菜緒さん、司白身。 (文中敬称略) 終始和やかな雰囲気で、一般参加者も交え相互に質問を交わしながらトークを展開しました。 ☆司「アーティストトークを始めさせていただきます。私も参加しました『20のカラダの証』(2017年7月)、久々に観て思い出すことなどありますか?」

          ダンスワークショップ in わかち座

          ダンスワークショップ in わかち座

          鈴木ユキオ「0からはじめるカラダ」 わかち座ダンス普及事業説明会レポ 【前編】 長野県の小諸市で活動する劇団わかち座。 その主宰者、司白身(つかさしろみ)の「自分と家族が住む小諸の地域から、創造的で楽しい場を育てていきたい」という熱い思いが結実! 「わかち座ダンス普及事業、鈴木ユキオ・ダンスワークショップ『0からはじめるカラダ』」が、ブルーベリーガーデン黒岩直売所にてスタートを切りました。 まずは、9月23日に開催された事業説明会の様子をレポートします。 所は小諸市、

          ダンスワークショップ in わかち座

          「夜明け前」in犀の角

          「木曽路はすべて山の中である」という一文で始まる、島崎藤村の「夜明け前」 9月19日、犀の角(上田市)にて「Before the Dawn 夜明け前 第一部」を観劇しました。 なかなかに見応えのある舞台でした。 「夜明け前」を読んだ若者たち数名が、実際に木曽路を歩いてみようとするところから物語が始まります。 小説の概要や歴史的背景が若者たちの会話を借りて綴られ、馬籠宿から妻籠宿へと辿る道行きに並行するように「夜明け前」の場面が立ち現れます。そのパラレルワールドで現在の自身と

          「夜明け前」in犀の角

          うたかたの詩(うた) [001]

               「revive」 絶望だけ抱きしめて生きては行けない よみがえれ ぼくの魂 雨に崩れ落ちた憧れは 引き裂かれ 泥にまみれ うずくまってる 冷たく流れ落ちる 時の雫 ひび割れた傷口には ただ痛すぎる 雨上がりの雲が切れて 光の柱が降り立つ 暖かい風が届いたら起き上がれるかな 重く軋む心少しずつ 空っぽに解きほぐして 息を吸い込んで よみがえれ ぼくの魂 氷よりも冷たい君の言葉 無意識に投げ返してた我裸素(ガラス)の破片 傷つけ合う衝動止められずに 愛しさを抱

          うたかたの詩(うた) [001]