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デザイナーから新しい手法を提案するには

私は社内であれやこれやをやってみたいと声を上げるタイプです。
そんな私ですが、苦労したとまでは言わないもののスムーズに賛成されなかったことは色々あります。
これから先もそういった経験は多くありそうなので、備忘録も兼ねて自分の動きをまとめてみます。

例えばデザイナーがやりたいこと

ペルソナ・カスタマージャーニー・ユーザーインタビューなどなど、ユーザー視点に立ってサービスを提供するための手法は導入したいですよね?
これらの手法はデザイナーだけで実施してもあまり意味がないのですが、かと言ってやったことのない人を全員巻き込めるかというと怪しいところです。

主な原因は、実施することでどんなメリットがあるのか直感的に分かりづらいことと、なんとなく難しそう・手間がかかりそうに聞こえることでしょうか。

デザイナー(特にUXに興味のあるデザイナー)であれば「ペルソナ作成?毎回やるよ、普通じゃない?」くらいに思うかもしれません。
それ故に、SNSではこういった手法に尻込みする人に対する「絶対やった方がいいのになんでやらないんだろう」といった投稿も見かけます。

初めての人にとってのハードル

1つ思い出してください、デザイナーとして初めて3C分析4P分析などの言葉を聞いたときにどんなことを感じましたか?
あくまで私の知る限りですが「え〜なんか難しそうだし、自分は制作に時間を割きたいな……」という感想がよく聞こえました。

恐らくはこれと同じことが起きているだけです。
つまり、手法自体の効果を疑っているとか、導入が面倒ということではありません。
今まで自分のやってきたことの延長で問題解決を図る方が、人間はずっと楽なのです。

機能的な解決方法

とは言え「ふーん、じゃあしょうがない、ペルソナやカスタマージャーニー無しでサービスを考えるか!」とはなりません。
導入してチームみんなで考えた方がより良いものをユーザーに提供できるという確信があるからです。

私が行ったのは

お互いが経験したことのある過去に困った事例に対して、これが導入されていればこんな風に解決できたとビジョンを示す
・やってみてうまくいかなかったときは、どうやってリカバリーするかを示す
・一旦提案し、そのまましばらく続けてみて、再び同じような場面になったときに「そう、こんなときに使えるんだよ」と示す
・「試しに簡単なものを作ってきたから、この1テストだけやってみませんか?」とトライアルを設ける

などです。
いずれにしても、あまり難しいものではないというアピールと、できるだけ「相手のものさしの中」で良さそうと思ってもらえるように意識しています。

まとめ

「デザイナーの言うことはあまり聞いてもらえない」などと腐るのではなく、どうやったらメリットを感じてくれるかを考えましょう。
伝える相手によって、ストーリーが響くこともあれば数字のデータが響くこともあります。
その人にとって納得しやすい要素を見つけて伝え方を変えるというのも、デザイナーの能力の見せ所ではないでしょうか?
黙りっぱなしや諦めて放置では1つも良いことはないので、色々な方向から伝えられるように頑張ってみましょう、というお話でした。

最後まで読んでいただいてありがとうございます!