「UXデザイン」を皆が求めると混乱が起きる

この投稿の要約

・よくあるUI/UXという表記が間違った認識を広げている
・UXデザインの意味するものが広すぎて、話に食い違いが起きやすい
・なんとなく魔法の言葉・万能な概念になりつつある


UI/UXという表記は何故広まったんだろう?

結論から言うと全然分かりません。
分からないんですが、UXについての様々な誤解はこの表記が原因で生まれていると思います。
そもそもUIとはUXの領域の中にあるものです。
ですが実態として並列のもの・よく似たもの・セットのものといった認識があちらこちらでされています。
特に非デザイナーの方はその傾向にありますが、プロフェッショナルでない人がこの表記を見て勘違いするのはしょうがないことではないでしょうか。


「UXについてなんだけど〜」という話はよく聞かないと単にUIの話だったりします。
UIとUXは明確に分けて、今は何について話しているのかを明らかにするだけでコミュニケーションのロスが減るかと思います。
デザイナーは非デザイナーに「ここでいうUXの意味」を伝える。非デザイナーは「ボタンの見た目について」など極力UXという言葉を使わない。といったところでしょうか。


そもそもUXデザインとは?

乱暴に言ったら全部です。
そんなまさか全部なんてこと……と思うでしょう。
ここで一旦Googleの「UXデザイン」の検索結果の上位3つを引用します。

UXとは、「User Experience(ユーザエクスペリエンス)」の略であり、ユーザー体験のことです。つまり、UXデザインとは、ユーザー体験をデザインすることを意味します。
引用元:アプリ戦略大学
UXとは「User Experience(ユーザー・エクスペリエンス)」の略で、日本語では「ユーザー体験」などと訳されています。見た目だけではなく、画面や機能の使いやすさや、使っていくなかで「楽しい!」「心地いい!」とユーザーに満足してもらえるかを考えた概念です。
引用元:Webクリエイターボックス
一般的に「UX」と聞いて思い浮かべるのは、ワイヤーフレームを設計して要素の配置を指定し、後々アプリを使用するユーザーが混乱しないように工夫するというような仕事でしょう。
確かにそれも一つなのですが、それよりもっと重要な責任があるのです。

UXの役割を理解するには、自分が制作しているものが成功するためには何が必要なのかを、つねに自問自答しなければいけません。
引用元:root inc.

これらの内容を私の言葉でまとめさせていただくと以下のようになります。
プロダクトが世に出るまでの前工程・プロダクト自体・ユーザーがプロダクトを触った後のこと
どうでしょうか、かなり乱暴ではあるものの「UXって全部じゃん」という気持ちになりませんか?
更に言えば現場が違えば集客のチャネルの選定やリピーターになってもらえるような仕掛けをUXとして考えていることもあります。

ただ、私がここで言いたいのはUXの正解を定義しよう!ということではありません。
同じプロジェクトに携わり、実際に話をするメンバー間でちゃんと認識があっていれば良いと思っています。
UI/UXという表記についての話で「ここでいうUXの意味」という書き方にしたのはこれが理由です。
UXという言葉を使ったらこれを指していると全員が分かっていれば食い違いが起きづらく、変な手戻りも減らせるはずです。
自分はこう認識してる!相手にも伝わるはず!という使い方は無くすのが吉でしょう。


魔法の言葉・万能な概念ではない

「UXを大事にすれば売上や利益が上がるんでしょ!?」
ちょっと盛ってますが、これぐらいの捉え方の人もときどき見かけます。
悲しい話かもしれませんがUXを大事にした→当月の売上が伸びたみたいなことは起こりづらいと思います。
どちらかと言えばすぐには変化が見られなかったけど、ずっと続けていくうちに少しずつアクティブユーザーが増えていった。といったパターンのがよっぽど有り得るはずです。
これも、UXの意味するものをデザイナーがちゃんと周りに伝えていけば解消されると思います。


終わりに

UXという概念はとても素晴らしいものだと思います。
だけど、よく分からないまま使っていると混乱が起きてしまいます。
混乱が起きてしまうと「結局よく分からん」と遠ざかってしまうのではないでしょうか。
できればデザインに携わっていない人がこの投稿を読んで、「今までよく分かってなかったな、ちゃんと話し合ってみよう」という気持ちになって頂けたら幸いです。


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Keisuke Watanuki

デザインを考える

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