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11月16日無難の難

昨日2ヶ月振りに隣街の商業施設に出掛けたら、好きだったお店がいくつか無くなっていていて心の中に秋風が吹いた。

その商業施設に残っているお店は名だたるブランドが運営している誰でも知っているようなお店ばかり。どこの街にもあるようなわざわざこの街で買う必要性のないものばかり。

令和の時代は「個の時代」と言うけれど「個」ってなんなんだろう。

私が好きなお店は「世間一般大衆向け」のお店よりもちょっとニッチな「個」のお店だったと思う。本当に令和が「個」の時代なら、こんなにやすやすと無くなるものではないような気がする。

まぁ、「個」だからバカ売れ!みたいなことは少ないだろう。リアルな店舗を出すよりネットショップを開設したほうがニッチなお客さんが集まりやすい、というのも理解出来る。

「世間一般大衆向け」のお店に売っているものは、無難なものばかり。無難なものって自分に対して無難というより、自分以外の人から向けられる印象が無難なものって感じがする。これなら恥ずかしくない、無様ではないといった感じ。

そして「選ぶのが面倒くさい(着回し・他のモノとのコーディネート含む)からこれでいいや」の無難感も感じられる。

無難な物を持つことで「個」を消すという難があるね。難が無くなるどころか難が発生している。

流行を追うのは商売の掟だから仕方ないとしても何だかどのお店を見ても同じようなモノばっかり置いていて、そのビル全体が無難なビルになっててちょっとつまらなかったな。

うちの金魚に美味しいエサを食べさせたいと思います。