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中谷宇吉郎「小林秀雄と美」

はじめの戯言

スマホでnote書くの難しい

小林秀雄さん

高校生の頃、多分1年だったと思うが、小林秀雄さんの「直感を磨くもの」を田舎の本屋さんで買った。その頃は小林秀雄さんのことは何も知らなかった。ただただ、表紙のおじさんがカッコよかったので買った。対話形式だったから簡単だと思った下心もあったかもしれない。読んでみたら当然そんな幻想は破壊されたわけだが。正直、今読んでも半分、4分の1も意味はわからないと思う。ただわかることもある。それは、1人の人が様々な分野の方々と対等に会話をされていることだ。これには本当にたまげた。僕は今でも白痴だが、当時は今よりも。そんな阿呆の頭でもこの巨人の尊大さに圧巻であった。

中谷宇吉郎さん

大変申し訳ないが、中谷宇吉郎さんことはほとんど知らない。岡潔さんの本か寺田寅彦さんの本で見たことある気がする、くらい。青空文庫で、「こ」から始まる作品を探していたところ、小林秀雄さんの名を見つけた。筆者は中谷宇吉郎さんだった。聞いたことがあったので読んでみた。どうやら小林秀雄さんとはかなり親しかったらしい。「この人を見よ」だったか、小林秀雄さんの変人っぷりがすごかったことをどこかで読んだ。そんな人と仲良しなのだから、中谷宇吉郎さんもさぞかし変人なのだろう。無礼御免。あまりにもよく小林秀雄さんのことを観察しているもんだから、気になって、他にもいろいろ中谷宇吉郎さんの作品を青空文庫で読んでみた。どれもとても面白かった。どうやら中谷宇吉郎さんは物理の人らしいが、寺田寅彦さんよろしく、文章がとても面白い。そういう人に私はなりたい。

最後に

今回紹介した「小林秀雄と美」は青空文庫で無料で読める(リンクは↓)。青空文庫には、他にも有志の方々が著作権が切れた作品を並べてくれている。ニートの頃はよくお世話になった。今もだけれど。中谷宇吉郎さんや寺田寅彦さんの作品もおすすめだが、高木貞治さんの作品も非常におすすめである。あいにく岡清さんの作品は1つもないようである。

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