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ウクライナの戦争はどう終わるのか?

Chihiro Sato-Schuさんがここで記されていることは,以前からあちこちでいろんな人が言われていたことが大部分です.そしてもちろん,事実とそれに基づく推測の部分があります.

ここで気がつく大事なことは,こういう話題に付き物のビッグワード(DS,国際ユダヤ資本,ロスチャイルド,ロックフェラー)が無いことです.このビッグワードがあれば,他の部分が如何に正確であっても,全体として戯言,あるいはそこが目眩しとなって問題を隠すか,あるいはあらぬ方向へ誘導するものと言っていいでしょう.

このChihiro Sato-Schuhさんの発信は,これらのビッグワードが無いだけでも,よろしい.

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Chihiro Sato-Schuh
【ウクライナの戦争はどう終わるのか?】
facebook 8月22日
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昨年2月に始まったウクライナの戦争は、3月にもう停戦交渉が行われて、終わりそうになっていたのに、まだ一向に終わる気配がない。実は、昨年3月にトルコで行われた停戦交渉で、ウクライナの代表団がミンスク合意と同様な条件で停戦する文書を出していたことが、この頃表に出て、あの時点でウクライナ政権は停戦するつもりだったことがはっきりした。しかし、あのとき戦争継続になったのは、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツの4国がそうと決めたからだったのだと、イスラエルの元首相がインタビューで暴露していた。


私は裏をとっていませんが,やっぱり,という人は多いでしょう.

一体何のための戦争なのだろう?ロシアを軍事的、経済的に弱体化することが目的だと、アメリカのシンクタンク、ランド研究所の報告にははっきりと書いてあるのだそうだ。このシンクタンクは、アメリカの外交政策に提言を行ってきた機関で、アメリカの軍事産業や石油業界が出資している。戦後アメリカが行ってきた戦争は、すべてこのシンクタンクが提言しているのだそうで、つまり、石油と軍事産業のための戦争なのだ。ウクライナをけしかけて、ロシアと戦争させることになったのは、アメリカに支配されなくなってしまったプーチン政権のロシアを、再び思い通りに支配できるようにするために、政権を崩壊させようということらしい。


その時点でのランド研究所のペーパーのこの文句「ロシアを軍事的、経済的に弱体化することが目的だ」は,まぁ景気付けに付けた程度のものだろう.彼らは優秀であってそれが可能だとは少なくとも100%は思っていなかったはず.

しかし…ロシアを弱体化させようという計画は、失敗に終わった。6月から始まったウクライナの反転攻勢では、西側諸国の最高の武器を注ぎ込んでいるのに、何の戦果も挙げないまま、片端から破壊されている状態だ。西側諸国が製造している武器は、高価なばかりで…

それは、軍事産業が目的で戦争をやっているのであれば、ある意味当然のなりゆきかもしれない。要は武器が消費されて、お金がまわりさえすればいいわけ…


「要は…」,これは間違い無い.コロナの場合も然り.米国軍需産業と薬品開発業界の設備投資額はあまりにも巨大,回収しなければならないのだろう.本来ならばリスクは当事者が取るべきだが,余りにも巨額なので,…ということになるのだろう.

それで今、どのように戦争が終わるのかということについて、いろいろな推測が出ている。

第二次世界大戦のとき、ウクライナはナチス・ドイツと協力して戦っていたのだけれど、ドイツが陥落したとなったとき、将校を全員殺して、イギリスについたのだそうだ。そのせいで、ウクライナはナチだったのにも関わらず、戦争犯罪を問われないできていて、ナチスが温存されていたということらしいのだけれど、今度の戦争も同じような終わり方をするのではないかと、元ロスコスの代表ドミトリー・ロゴジンは、最近のインタビューで言っていた。


おやおや,知らなかった.
まさか,の類.

この戦争は、ウクライナがどう決めるかというより、アメリカがどう決めるかで決まるわけなので、つまりはアメリカがどうするのかということだ。2021年の秋に、アメリカは突如アフガンから軍隊を撤退させ、それで長年続いていたアフガン戦争は終わりになった。あのあとウクライナで戦争が始まったわけなのだけれど、つまりアフガン撤退は、ウクライナで戦争が始まるのを見越して、軍隊をウクライナに集中させるためだったらしい。そのことから考えて、アメリカがウクライナから軍事援助を引き揚げて、それで戦争がなし崩しに終わりになる可能性もあると、ドイツ人ジャーナリスト、トーマス・レーパーは言っていた。


アメリカ軍需産業としてはどこでも良い次々と紛争があってそこが販売市場となれば,勝っても負けてもどちらでも良いのだろう.

アメリカはベトナム戦争のときも、そういうことをやっていた。国内で反戦運動が激しくなって、不満が高まってきたし、損失ばかりが増して、思ったような結果が出なかったからだ。ウクライナもアメリカにとっては、同じようなことになっている。もういくら軍備を費やしても、何の結果も出ない状態だ。そうなるとアメリカは、さっさと軍隊を引き揚げて、あとがどうなろうがかまわないのだ。



そう言えば,ベトナム戦争以来だ.目的は金儲けだ,ということがハッキリしたのは.

ところで、今年の1月にランド研究所が、ウクライナの戦争はもう損失の方が大きくなるだけなので、なるべく早く停戦するべきだという提言を出していたのだそうだ。それで、直に停戦交渉になるのではないかと言っていたのだけれど、どうもそういうことにはなっていかないようだ。ノルド・ストリームの爆破をウクライナのせいにして、それでヨーロッパに援助を引き揚げさせよう…あるいは、ウクライナの傀儡政権が腐敗のお金に中毒してしまって、戦争をやめられなくなっているからなのかもしれない。…6月から始まった反転攻勢で、軍備ではNATO諸国が束になってかかっても何もできないということが判明してしまった。

それに、ミンスク合意がロシアを騙すためのトリックにすぎなかったということがわかって、ロシアはもう西側の約束を信じなくなっている。東欧からの撤退にしろ、ミンスク合意にしろ、ブチャからの撤退にしろ、毎回停戦交渉に応じて軍隊を引き揚げたら、占領されてしまったということを繰り返しているのだから、ロシアももう騙されなくなっている。



クリントン以来の民主党政権の酷さは異常.

ロゴジンがインタビューで言っていたのだけれど、ロシアは昨年2月の時点で、まさかNATO全体と戦うようなことになるとは予想していなかったのだそうだ。…どうしてそれに気づかなかったのかと聞かれて、「ロシアの政治家は、西側の政治家とは違うんです。私たちがナイーブなのかもしれないけれど」と言っていた。ロシアでは、政治家たるものは誠実であるべきだと考えていて、実際にそういう人物が政治家になっている。だから、人を騙すような人間が政治家をやっているという発想がなかったということらしい。



仮にロシヤ国内ではそうであっても,国際関係ではそうであるまい.悪辣さでランキングを採れば,

英米>中国>ロシア

かもしれないが…

それが、ロシアももう西側の政治家たちを信用しなくなっていて、だからもう交換条件で交渉するつもりもなくなっている。ロシアの条件は、2014年以来のミンスク合意の内容が履行されることと、ウクライナが非ナチ化すること、ウクライナ国内でのロシア民族の人権が保証されることだ。

だから結局、アメリカがウクライナから軍事援助を撤退して、…送り込まれた傀儡政権を追い出して、…ウクライナ政府の政治家たちは逃亡し、残ったウクライナ人たちはロシア併合を望むということになるのかもしれない。その場合、ポーランドやルーマニアがウクライナ西部を分割することになり、ウクライナという国は消えてなくなるのかもしれない。



もう一つの可能性.パターンは異なるが敗戦後の日本のそれ,但し東と西への分割.そして西側は,敗戦後日本の妖怪トリオ(岸・児玉・吉田)に相当する者が暗躍する.

アフガンから撤退したあとに、ウクライナ戦争が始まったように、アメリカはウクライナから撤退したら、次には台湾で戦争を始めるつもりらしい。しかし、おそらくは、…もはや経済制裁で経済を崩壊させることができなくなっている。



台湾で戦争は米国の準備が出来てから,しかもおそらくは出来レース.
「経済制裁で経済を崩壊させる」それは誰も考えてさえいない.事後のポジション取り.

アメリカは、日本と韓国に協力させようとしているけれど、それでも中国に勝てるとは思えない。おそらくは捨て駒にされることになるのだろう。ウクライナでスラブ人同士を戦わせたのと同様に、アジア人同士戦わせようという話なのだ。とにかくそうやって分断していたら、弱くなって、支配しやすくなるからだ。



日・中・韓を分断させる,これは日本敗戦後の一貫した米国の政策

しかし、これから南アフリカでBRICSサミットが開催され、BRICSの拡大と共通通貨について決定されることになるので、これで西側の一極支配に与さない勢力が、一気に大きくなることになる。世界に対するG7の影響力はこれで一気に落ち、米ドル離れが加速することになるだろう。そうなったとき、まだアメリカには中国と戦争する力が残っているのだろうか?



バイデンの不正だけでなく,米中は昔から切っても切れない関係.かつ米国が主人で共産中国は第一愛人.

それに、そうこうするうち、アメリカでは大統領選があり、トランプが再選されることになれば、米軍撤退して、戦争がなくなるということになるかもしれない。



バイデンでは話にならないのは当然としても,「大統領選」が行われない❗️などという意見がyoutube上にある.

これまで世界は、西側諸国の一極支配を保つために、絶えず戦争することになっていた。しかし今、世界が多極化することによって、戦争が必要のない時代に変わっていこうとしている。今は、あちこちで一触即発みたいな状態になっているけれど、多極化が加速することで、この状態もなし崩しになっていくのかもしれない。ちょうど先日も、ロシアでの軍事メッセで、反ファシズム国際会議が開かれ、30カ国以上が参加したそうだ。ロシアやBRICS諸国にとって、軍隊とは西側の一極支配がしかけてくるファシズム化から国の主権を守るためのものなのだ。そうしたネットワークがすでにできていて、力を増している。このことは、直に世界を根本から変えてしまう可能性がある。



「世界が多極化することによって、戦争が必要のない時代に変わっていこうとしている。」

面白い視点.フランシス・フクヤマの単純な図式が流行った頃,米国の政治学者サミュエル・P・ハンティントンが1996年に著した国際政治学の著作

『文明の衝突:The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order』

を思い出す.

があった.それを思い出す.

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