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"違い" ※個人的感想※

港の見える街はどの角度から見ても
絶景だった。
山から見える景色は一望だけではなく
さながら"全望"が美しかった。

只、わたしには残念ながら
空気が合わなかった。
文字通り帰省をすると風邪を引き
なぜだか鼻炎になる。

大阪の自宅へ帰ると、
いや空港に到着すると
回復するのだ。

過ぎ去れば早いもので
実家をでて人生の半分を
大阪で過ごしている。
大阪の空気こそ合っている。

住んでいた街ではエスカレーターに
乗る際、どちら側に立つか。
という問題がなかった。
そもそもエスカレーター内で
追い越しをするという概念が存在しないようで
左右適当に乗り合いするのだ。
わたしは追い越したい。
性に合っている。

お好み焼きは混ぜて焼きたい。
実家は広島風だったので
好みではなかった。

言語は関西弁が好みだ。
結婚相手は関西の人と、
決めていたくらいに好みなのだ。
しかし帰省すると関西訛りは冷やかされる。

冗談が面白い。
関西の方々は真面目な話すらも面白い。
語彙力が違うように思う。
遺伝子レベルで刻み込まれているのだろうと
何度もおもった。

電車が便利なのも良い。
路面電車が主な交通手段であった
わたしとしては地下鉄・JRが
主であることが新鮮だった。
実家ではJRといえば「汽車」と呼ぶくらい
交通手段としては稀有な存在であり
あくまで遠方への赴く際の手段という
印象でしかなかった。

立ち食い蕎麦屋も大変お世話になっている。
関西風と呼ばれる出汁が性にあった。
肉でも天ぷらでもなんでも
ベストオブマッチする存在なのだ。

災害への意識の高さは目を見張るものが
ある。緊急事態宣言発令後の
示し会わせたかのような
自粛へのシフトチェンジの早さ。
過去に大きな災害を乗り越えことが
布石なのだろうと思うが見えない何か、
団結力は仲間入りしたくなったという
ことに繋がるのだろうと思う。

しかし理屈ではなく
生まれ育った地元も同じように
愛していることに変わりはない。

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