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『笑いのカイブツ』観た。余談で『ウィッシュ』観た話もする

今日朝結構早い時間から『笑いのカイブツ』観に行きました。8時台とかで本当に早かったけど仕事後より前の方がいいなと思って頑張って早起きした!この映画、初めて知った時から絶対観るって決めてた。

※ネタバレしちゃうと思うのでネタバレ厳禁な人は気を付けて

一言で言うとなかなか辛い映画だった…観る前も観てる途中までも「でも結局大人になってからこんなにのめり込めることを見つけられるって結局すごくすごく幸せなこと。うらやましいなあ。」って思った。物語の途中まではあんなに苦しそうなのに本当にあそこまで狂えるの心底羨ましいと思った。でも観終わってからは「あれは幸せ…なのか…?」と思う気持ちがずっと止まらないし、結局人ってちょっとつまんない平凡が一番幸せとか思っちゃうのかなあとか、やりたいことを仕事としてちょうどいいところでできて満足して生きられてる人間ってどれくらい存在してるのかなあとかかなり考えさせられてる。ツチヤを見てイライラする人もいると思うしそんな人の気持ちもすごくわかる。最低限の人とのコミュニケーションってどんな仕事であれ大人になったら絶対に必要なのにあんなわがまま許されないよなあと思う。その点に関しては全然擁護できないけど、でもなんかやっっぱりツチヤが羨ましい寄りの人間かも私は。あの狂い方。いいなぁ。

ピンクがツチヤに放った「苦しいなあ、地獄やなあ。でもお前にはそこにおってほしいわ」(メモとかしてなくて記憶曖昧なので台詞は完璧なやつじゃないですごめんなさい)という言葉がどうしようもなく刺さってしんどかった。ここでちょっと泣いた。一通りわんわん泣いて「承知…」って答えちゃうツチヤにも泣いた。いやぁ、地獄にいてほしいって人に伝えられるのすごいよなあ、愛なのか正直すぎるだけなのかなんか本当に刺さったシーンだった

俳優陣すごすぎて圧巻だった。私、ドラマの「コントが始まる」が何周も観るくらい好きなんだけど、売れない芸人も売れてる芸人もばっちばちに似合う、やりこなす仲野太賀くん超~~~~たまらん。さすがすぎる。役柄もめちゃくちゃ良かった、仕事と笑いにストイックで優しくて皆に気を遣えてだからこそ売れてるみたいなお笑い芸人…良すぎ…。ベーコンズの単独ライブの最後にあのネタをぶっこむために、西寺さんがどんな苦労をしたのかがめちゃくちゃ想像できるし、それを思うと本当に胸がきゅーってなる。菅田将暉くんも安定しすぎの迫力だった。ピンクから居酒屋の店員に至るまで何があった…?って気になりすぎだった。松本穂香ちゃんもめっちゃ良かった。可愛い。お洋服も可愛かったしあんなに顔が可愛いのに(こんな言い方あんま良くなさそうだけど)何も持ってない女の子感出すの上手ですごいなあと思った。主役の岡山天音くんに関しては演技のカイブツで普通に怖いまであった。演技なのかあれは?あまりに上手くて演技に見えなすぎる。あの圧倒的社会不適合者感出すの上手すぎる。居酒屋のシーンで泣きわめいちゃうところで鼻水ダラッダラ流してるのが本当にすごいと思った…演技でここまで表現するの可能なんだって心底感動した。

漫才指導が令和ロマンって聞いてたからそこもめっちゃ楽しみだった~!今引き続き絶賛M-1の余韻にいる(全然まだいる)私、大歓喜~!最近は令和ロマンのYouTubeばっかり見てる。とはいっても令和ロマンガチ勢!と名乗れる程では全然ないので、漫才のシーンはおお!令和ロマン…ぽい!!!くるまっぽい今の!って無理矢理思ってる自分がいた。(笑)でも令和ロマンが指導した漫才を仲野太賀くんが演じるなんて本当に贅沢な映像だった。

いやあでもやっぱり私もツチヤの気持ちは正直わかってしまうな…人間関係不得意。とか言っときながら結局自分に優しくしてくれる人間にはああやって心を開いて懐いてしまうんだよな。あのめっっちゃ受け身な感じ思い返すと自分みたいで悲しくなってしまう。最後道頓堀に飛び込むというなんとも言えない中途半端なところも(いうて私は道頓堀に飛び込んだりは絶対できないけどぶっ飛んでる人にしては弱いみたいなそんな意味で)なんともいえず悲しかったな。でもこうやってツチヤを哀れんでる風の私だけど、私みたいな凡人中の凡人と比べると狂えるほど夢中になれるものを持ってるツチヤの方が全然強いのかな…でもなりたいかと言われたら、うーん。人間って生きるって難しすぎる。泣きそ…人間関係不得意………

以下心に残った点とかを箇条書きで。

・たくろうの赤木さん出てるの知らなかったよ~~~~!えっっったくろう!?赤木さん!?ってなったし出てることに気付けた自分にも嬉しかった(笑)ハイツ友の会の西野ちゃんが出てるのも知らなかった!相変わらず可愛い本当にかわいい。他にもちょこちょこ芸人さんが出てて、お笑い系の物語はこういうのがあるから楽しいよなあ。と思った

・氏家さん良い人すぎるよ~、、、絶対損するタイプの優しい人にも見えるけどああ見えてああいう人って切るときバッッサリいくだろうからあんまり調子に乗るなツチヤ~ってヒヤヒヤした

・ほんで氏家さん役の人、ずっとお笑い芸人だと思って、めっちゃ見たことある…!どのコンビの人だっけ…!ってずっと考えてた。けど調べてわかった!らんまんの!!!!あの俳優さんだ~!!!!

・途中にちょこちょこ挟んでくる大喜利のお題の演出めっっちゃよかった

・冒頭の道頓堀(ドンキの観覧車のとこ)のカットとか、道頓堀飛び込んだ翌朝の団地?の青空のカットとかがめっちゃ綺麗で好きだった。


それから題名にもある通り、ディズニーのウィッシュも先週?くらいに観に行ったからちょっとだけそれの感想も書きますここで。(正直あまりいい感想ではないので良かったのに、大好きだったのに、という方はあまり読まない方がいいかもしれないです)

賛否両論激しそうだなあと正直思ったというか、私はディズニーが大好きな方なんですけどこの映画ディズニー好きが観た時に、「ディズニーが好きだからこそあまりこの映画は好きじゃない」派と「ディズニーが好きだからこそこの映画は良かった素晴らしい」派に別れるんじゃないかなあと勝手に思ったかなあ。ちなみに私は前者…。でもこれ前者の場合はもうディズニー大好きは名乗っちゃいけない気がしてる

受け取り方の問題もありそう。大人になってしまって良さがあまりわからなくなってしまったのかもって感じはかなりある。小学生~社会人なりたてくらいの時の、ディズニーが大好きで大好きでたまらなくて、ディズニーのことしか頭になかったようなあの時代の私に観てほしい。あの時の私なら全てに感動できて、歌も全部覚えて夢中になれた、かもしれない。

ツチヤみたいに、狂えるくらい夢中になれるもの、なんかあったらいいのになあ~


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