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はい、笑って!

私は世の中の細かい事々をあれこれ突き詰めて考える割には基本的なところが抜けている天然ボケな側面がありまして、そのようなお恥ずかしいエピソードをひとつ吐露させてください。
 
社会人も40を過ぎてから知見を広めたいと思い、社会人ビジネススクールに通いました。
 
コミュニケーション能力のオバケのような人々が巣食う場所です。コミュニケーションが苦手な私が最も不得意とする難関の試練が現れます。
 
立食パーティー。初めての分からない人と名刺を交換し、矢継早に小気味の良い会話をしなければなりません。

誰かが写真を撮りましょう、と言い出します。これまた私が苦手なものの一つです。今日出会ったみんなはもう仲間。明るい未来の日本をみんなで作りましょう!はいみんなで笑って、イェーイ!撮った写真はその場でSNSにアップ。

昔から集合写真が苦手でした。「はいみんな笑って~」とか言いますが、自分の感情を意のままにコントロールなどできません。
 
「はい泣いて~」と言われて名俳優ならば直ぐに涙を流せるのかもしれませんが、喜怒哀楽は自然に現れるもので、変幻自在に操れるものではありません。
 
結果、ムッツリとした表情の私が写真に収まるか、変に無理な努力をして、ぎこちのない表情です。
 
それでも強制的にそのサイクルに取り込まれていた私は、ある日大発見をしました。
 
ヤケクソで適当に口を大きく開いて写真に収まったところ、SNSに上がった写真ではそれなりに「楽しそう」な写真になっています。そうだ、今まで深刻に考え過ぎていたんだ。適当に口を開けていれば、楽しそうに見える。

それから私の苦手意識は少し緩和されました。相変わらず小気味の良い会話の部分を改善しなければならないのですが。
 
ひと安心した私は、この発見のことを伝えたくて、ビジネススクールの学友に打ち明けました。「適当に口を開けていれば良いことに気づいたんだ。これで随分楽になったよ!」
 
呆れ顔の学友は私にこう言いました。
「うん、うん、で、いつそれに気づいた?」
 
どこか不器用に生きている私のアホエピソードでした。ご笑納ください。


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