籾木 結花 / Yuka Nicole Momiki

Footballer : Linköping FC / Sponsored by NI…

籾木 結花 / Yuka Nicole Momiki

Footballer : Linköping FC / Sponsored by NIKE Japan / Work at 株式会社Criacao (criacao.co.jp)

最近の記事

回答・捻くれている分、好奇心に真っ直ぐに

質問ありがとうございます。 今スウェーデンに居て「心が楽になった」という話しは何度もしているのであまりストレスがなさそうに見えると思いますが、最初にアメリカに行ったときは正直辛かったです。 自分が生まれた国なのに(笑)、自分とマッチしているな〜という感覚が持てなかったです。それが普段のコミュニケーションの取り方だったり、そもそも言語力の問題だったり、プレースタイルだったり、あらゆる場面で馴染めなかったので辛かったです。 (上記のnoteでなぜアメリカでダメだったかは詳し

    • 回答・コントロールできない情報の削ぎ落とし

      コメントありがとうございます。 noteの設定でスキ!を押して下さった方に見てもらえる私のリアクションですが「Tack!」をその一瞬で理解して下さる方は中々居ないと思うので、流石!の一言です(笑) 「籾木選手ご自身とサッカーの話から少し離れてしまうかもしれませんが〜、、」と書かれていますが、スウェーデンの生活はスウェーデンでのサッカーも含め、めちゃくちゃ私自身に影響を与えています。 まず、生活について。私は日本での生活はいわゆる大都会、東京での生活だったので、満員電車は当

      • おかえり、サッカー

        日本でプレーをしていた頃は、所属クラブから発信をするインタビュー動画や、新聞社さんやテレビ局の方に取材をしていただいて自分の言葉が世の中に発信されていましたが、'海外に拠点を移す' + '代表から落ちる'という環境に身を置くと、一気に発信する機会がゼロになりました。 恐らく、皆さんもお気付きかと思います。 何だか心が楽になりました。 日本で取材を受けている頃は、自分の近くで応援してくれているファン/サポーターさんへの思いやスポンサーさんへの思い、またはクラブや代表が背負う

        • かつて天才だった私たちへ

          タイトルを見て何かを思い出した方は多いのではないかと思います。 そうです。Creepy Nutsさんの「かつて天才だった俺たちへ」です。 今回は彼らの言葉を借りながら‘かつて天才だった私たち’や、そんな私たちと同じ道を歩むことになりそうな、天才からの変換期を迎えているような子たち人たちへの言葉を、私なりにお届けできればと思います。 ・・・・・ 誰もがみんな天才だった 天才の定義は、人それぞれあると思います。 辞書で調べてもその定義に当てはまらない「うわ、この人天才だ

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        • にこる図書館
          籾木 結花 / Yuka Nicole Momiki

        記事

          9 老子

          老子。なぜこの本を読んでみようと思ったのか。 きっかけは約半年前、日照時間が短く寒いスウェーデンでのある一日。 家を出てすぐにある川沿いを散歩しようと思って歩いていると、急におばあさんが私に話しかけてきました。 はじめはスウェーデン語で何を喋っているのか分からなかったので、「Jag talar inte svenska.(スウェーデン語喋れないんだ)」と言うと、「Oh then we can talk in English!」と、後に分かったのですが、80歳になるスウェー

          8 チ。 -地球の運動について-

          今回は、にこる図書館が始まってから初めての漫画紹介になります。 元々漫画を全く読んでこず、ワンピースもあの有名なセリフしか知らなかったり、高校生時代に友人たちが漫画の話しをして盛り上がっている良さがあまり理解出来なかった冷めた人間でしたが、2年前に初めてキングダムを読んで以降、心から面白いと思える漫画に何冊か出会うことができました。 この「チ。」も、その中の一冊です。 先日日本に少しだけ帰った間に、kindleでは読まずに我慢していた最新刊までを紙の本で一気読みをし、「

          8 チ。 -地球の運動について-

          7 逆ソクラテス

          今回ご紹介するのは、伊坂幸太郎さんの『逆ソクラテス』です。 今まで伊坂幸太郎さんの作品は読んだことがなかったのですが、本屋に行って作品名と表紙のデザインに惹かれ、本を手にしました。 (本当に読んだことがないのか伊坂さんの全作品を確認したところ、中学生の頃に『重力ピエロ』という作品を1つだけ読んでいました。) この作品は主に小学生が主人公となる短編5つから成り立っていて、「先入観をひっくり返せ!」が軸になったお話が書かれています。 読み始めたら止まらない、あっという間に読み

          6 シンプリスト生活

          「またミニマリスト系?」と思われるかもしれませんが、そうです。 今回は「シンプリスト生活」です。 以前に紹介した本は、ミニマリストしぶさんの著書「手放す練習」。 私はこの本の中から‘余白をつくることの大切さ’に焦点を当て、サッカー選手としての余白とは何か?を書きました。 今回は、普段動画を見させてもらっているTommyさんの初著書。 Tommyさんはデザイナーということもあって、照明の置き方、光と陰の作り方、またインテリアへのこだわりなど、デザインのセンスがとても素敵

          6 シンプリスト生活

          5 敗北のスポーツ学

          今回は、私が尊敬する先輩の一冊をご紹介します。 私が社員として働いている株式会社Criacaoの先輩、井筒陸也さんの一冊です。 今回この本を紹介するにあたり、いつも通りに本を読んでアウトプットの整理をしていたのですが、自分の思考を掘ろうとすればするほどその浅はかさに気付き、再度本に手を伸ばして読み直しました。 この本を読んでいると、日本サッカー界の現実にガッカリする人もいるかもしれません。それは陸さんの深く鋭角な思考が、誰も解き明かそうとしない日本サッカー界の幻想の実態

          5 敗北のスポーツ学

          4 夜のピクニック

          今回は名作を紹介します。 恐らく本好きの方にこの本を知らない人は居ない、というくらいの名作です(だと思っています)。 私は中学生か高校生の頃、お父さんに勧められて初めてこの本を読み、そこから約10年が経った今、スウェーデンという国でこの本に再会することになったので、何の躊躇いもなく本を手に取り読み始めました。 この本は、高校の全校生徒が一斉に夜を徹して80キロを歩き通すというイベント「歩行祭」での物語が描かれています。 80キロという距離の長さが既に物語っていますが、

          成長とは∩探しと変換作業

          上記 #にこる図書館 第3回で本の紹介をした文の中で、 どちらのサッカー選手(余白が大きい人)の方が選手として理想的であるか?と置き換えて考えると... という表現をし、後の細かい説明は別で紹介しますと書きましたが、今回はその細かい説明を、昨年の期限付き移籍での経験を軸に説明していきたいと思います。 先に言っておきます。長くなります。 成長するとは結局どういう変化なのかいきなり話は変わりますが、皆さんは「成長」と聞いてどういう状態、変化をイメージしますか? ※ここでは

          成長とは∩探しと変換作業

          3 手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択

          さて3冊目の紹介、の前に少しだけ2018年の夏の話を。 私は2018年の夏に「断捨離をしたい」「ミニマリストになりたい」という願望を急に持つようになりました。アメリカ遠征中だったのは確実に覚えているのですが、何がトリガーだったのかはハッキリと覚えておらず。けれど、英語の勉強も兼ねてYouTubeで見ていたアメリカ人のミニマリストに憧れを持ったから、ということが私に大きく影響を与えていたことは今でも覚えています。 そこからミニマリストがどんな生活をしているのか、どういう基準

          3 手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択

          2 デミアン

          さて、2冊目の紹介です。 今回はヘルマン・ヘッセという方の「デミアン」という本を紹介しますが、その紹介の前に軽くもう1冊紹介を。 昨年の話になりますが、今回紹介をする「デミアン」を読み始める前、初めてヘルマン・ヘッセの本、「車輪の下」を読みました。本のちょっとした内容や感想などはPodcastでしゃべっているので、もし興味があったら聞いてみて下さい。(Apple Podcastでも、Spotifyでも聞けます ※ #26.27) 「車輪の下」でのヘルマン・ヘッセの描写、

          孤独を恐れるな

          情報が溢れるこの現代に流れてくる(特にコロナに関する)ニュースを信じることが出来ない。あれは良い、これはダメ、が言っている人(お医者さん)によって変わると、どれを、誰を信じて良いのか分からなくなる。 また、芸能人やアスリートのニュースの、メディア側の悪意のある切り取り方や報道を見ていると、メディアを信じることが出来なくなる。 きっと私たちが触れている情報は、私たちの何かを操作するために意図的に切り取られたメッセージや内容なんじゃないか、と思うとどんどん猜疑心が強くなる。(

          1 旅のラゴス

          いざ開館、#にこる図書館 !初回は、開館にふさわしい一冊をご紹介します。 海外に出てきてから、沢山の本を持ち歩くこと、書店で気になった本を買うことが全く出来なくなり、Kindleでオススメされたものから派生して読みたい本を見つけて読むという形に変わったのですが、この本との出会いはそのどちらでも無く、運命的な出会いでした。 私は今スウェーデンのリンショーピングという所に居ますが、そこで何人かの(いや、結構な)日本人の方と知り合うことができ、大変お世話になっています。(本当に

          0 #にこる図書館 開設します

          皆さんは本を読みますか?字を読みますか? 私は今まで沢山の本を読んできました。私が覚えている限りの記憶では、一番最初に買いたい、読みたいと思った本は江戸川乱歩の少年探偵シリーズ。(確か、全24冊) 小学校高学年になりかけた頃にこの本を読み始め、時々差し込まれている絵に少しだけ怖がりながら本を読む楽しさ、字を読む楽しさを知りました。 それから小説を読むことにハマり、中学生・高校生になったときは練習の行き帰りの電車の中で沢山本を読みました。帰りの電車が一緒だった同期(まよと

          0 #にこる図書館 開設します