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「見るに値しない」写真にならないために

※全編無料です

今年は
Birdie Photo Gallery 二人展 Logbook
新美術館 国展2023
OMSYSTEM gallery 新宿/MAG南森町 火車撮影家集団
中国文化センター 心に映る中国
などなど審査あるなし共に色々な写真展に出させてもらいました。展示を見る機会も増えてきて思い出した話をします。

火車撮影家集団写真展にて


学生の頃にグループの写真展をやっていた時、ピントが微妙に合ってない、ゴミが着いている、バライタのテープがはみ出している、みたいな誰でも言えそうなことばかり指摘してくるお爺さんがいました。今よりもっと未熟かつギラギラしていた僕は、心の中で「内容について何も語れないのかジジイ」とか思っていました。

ただ、多く展示を見て参加し続けた今では「何も語れない状態にしてしまっていた」ことに気づきました。パッと見て分かる粗を残したら、もうそこにしか目がいかなくなります。そのお爺さんがそこまでの意図をもって言ったかは分かりませんが、内容を見てもらえるだけの体裁にしなさいということだったのだろうと思います。

とはいえ、自分がコメントする時は少なくとも内容にも触れるようにします。印刷する、という文化が廃れている中で印刷して展示しようって思うことそのものが尊いことだとも思うからです。

2人展 Logbookにて

私が特に気にしていることは下記のようなものがあります。

後処理系(特にセンサーのゴミ)
特にデジカメのセンサーのゴミは展示すると目立つのでちゃんと消します。「センサーのゴミ付いてない?」というコメントが写真家にとって最も屈辱的なコメントである、とまで言っている人もいたくらいです。

展示部材系
パネルの切断面が汚い、写真反ったり波打ったりしている、といった状態は非常にまずいです。私はパネルを綺麗に切れる器用さがないので、パネルは基本業者に出します。反りは場所の湿度等によって多少は仕方ない面もありますが、ないに越したことはないです。額装でもサイズが大きかったり紙が薄かったりすると波打ちやすいので、裏打ちします。キャプションの位置も決めたら真っ直ぐ取り付けます。

写真の後処理は化粧であり、額装やパネルは服である、というふうに考えて重視しています。内容も大事ですが、後処理だけでも作品がよりよく見えます。私はSNS等に上げる写真についても枠付けや編集など後処理をしていますが、中途半端な品質のものはなるべく出さないように、という意識は常に持つようにしています。

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