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1分読書メモ:ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論

「クソどうでもいい仕事」というワードに興味を惹かれ手に取った本。

経済学者ケインズの「テクノロジーの進歩により、人々の労働時間は20世紀末までに週15時間となる」という予想は現時時点で実現可能なはずだが、にもかかわらず依然として週休2日制一日8時間労働が維持され続けているのは

「ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)」

が原因であると論じている。


本書では、ブルシット・ジョブとは

「被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用形態であり、その雇用形態の一環として本人は無意味ではないと取り繕はなければならないように感じている仕事」

と定義している。

「テレマーケター」「受付嬢」「誰も読まない書類の作成人」「人に仕事を割り当てるだけの人間」等、実際に自分の仕事がブルシット・ジョブだと思っている人の事例が多数掲載されていて、ブルシット・ジョブが蔓延している現状を把握することができる。

本書を読んで、自身の仕事の中でブルシットなものはないか、自身がブルシットな仕事を生み出してしまっていないか考える良いきっかけになった。

労働の時間数や負担度合いは関係なく「その労働が何を生み出しているのか」を重要視することが、ブルシット・ジョブを減らすための一歩だと感じた。

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