セルフネグレクトをしていた自分を振り返る
私は来年30歳だ。自分の年齢が一つずつ増えていくこと自体には恐怖を覚えるが、身体機能の衰えや容姿の劣化なんかはあまり心配していない。
大学時代の生活が悲惨だったから、そのときより身体面でも精神面でも健康的に生活が出来ている=当分元気で若々しくいられるのでは?という全くもって根拠のない自信が湧いてきてしまうのだ。
大学時代の私は4年間丸々セルフネグレクト状態だった。
きっと一度部屋に1週間ほど籠もって本気で部屋の片付けをすれば余裕で立て直せたはずの生活。それが「なぜか」出来ずにどんどん悪いものだけが積み重なっていく。気づけば4年が経っていた。
片付かない部屋で暮らしていたら全てが壊れてしまった。健康、人間関係、学業や趣味へのモチベーション。就職だってやりたい仕事があったから都内近郊でするつもりだったのだが、一人暮らしに限界を感じ実家に戻った。
今でも、違う世界線で私はどんな大学生活を歩んでいたんだろうと考えては気が触れそうになることがあるので、茨木のり子の「わたしが一番きれいだったとき」を反芻して心を静めている。
大丈夫になってからの自分はあのときの醜い自分を直視できないから、思い出すときはいつも反省はせずに心の中で自傷をすることで自分を守った。ただただ自分自身に赦されたかった。
でもちゃんとあのときのことをちゃんと言語化しないといつまでも暗い自分を引きずってしまう気がするから頑張って書いてみようと思う。これを読む誰かがこうならないようにいてほしいなあという祈りも込めて。
セルフネグレクトをしていた自分を振り返る
極端な先延ばし癖があった
・捨てたいはずの不燃ゴミや資源ゴミを年単位で捨てずに部屋に取っておいていた
・何かしらの契約、解約、更新などのあらゆる手続きを放置していた
・近くの図書館の本を数年延滞していた
・どんなに部屋が荒れていても「時間が空いたら真っ先に家事をしないといけない」という発想がなかった
時間に対する感覚がおかしかった
・家を出る時間から起床時間を逆算できなかった。そもそもが授業やバイトに遅刻確実の時間配分なので身の周りのことをやる時間が取れなかった
・身の周りのことが全く出来ていない時期でも平気でバイトや遊びの予定を詰めまくっていた
・家では一切時間を気にして行動しないので毎日帰宅後何もしないうちに気がついたら就寝時間になっていた
暮らしのノウハウが少なすぎた
・「食材や料理を冷凍すれば長期保存できる」という発想がなかった
・洗濯物が溜まってどうしようもないときにコインランドリーに行くという発想がなかった
・「要らないものは売ることもできる」という発想がなかった
・便利なツールや細かいものを収納できるグッズなどをほとんど持っていなかった(不器用で片付けが苦手なのにもかかわらず)
普通に鬱だった
・思考停止していた
・悩むことが多すぎて家事どころじゃなかった
・家では基本身体を起こしていることが困難だった
今は大丈夫になったと思っているけど、ふとしたきっかけであの生活に逆戻りしてしまうんじゃないかという恐れもないと言えば嘘になる。
一度こうなってしまった人間はその恐れと一生隣り合わせで生きていかなきゃならない。
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