深夜のカーテン向こうは大切な何かを気づかせてくれる
夜、何を想うか。
20歳を超えて滅多に訪れることの無い静寂。
私は1人だ。灰色1色の部屋の内装が、カーテンを開けただけで淡い光に包まれる。
オオカミが出てきそうな夜だ。
人がこんなことを思うのは、1人になって広い世界を垣間見た時。
普段気にすることの無い、虚無な空、空気。
案外、私は嫌いじゃない。
一人暮らしをしていない身だと、もう当分訪れないであろう瞬間だ。
私は食い入るように、窓から見える景色を覗き込む。
けれどもうそこには、いつもの「喧騒な街並み」しか感じ取ることが出来ない。
奇跡的な瞬間の再来は、私を励ます。
少しだけ元気が出た。
寂しさで眠れない時は、空を見るといい。
見渡せるくらい、大きな空が見える場所に行くといい。
空は、「ほら、みんな夜は1人だよ」と、優しく一言囁いてくれる。
そんな中で今私たちは繋がっている。
それはきっと、この世で一番大切な関係だ。
読んでくれたあなたも、LINEをくれたあの人も、後日見つけた向こうの方のあなたも。
夜闇は、人の関係性を浮き彫りにしてくれる。
ありがとう。
あなたの生活のプラスになりますように…。