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技術・科学番外編「LinkedInとResearcherGate」 日本の閉じた雇用環境に対する黒船

1 仕事で使うSNS
どちらも世界標準の専門性の高いSNSです。

LinkedIn
世界最大級のビジネス特化型SNSで、マイクロソフトが買収して持っています。主に専門的なネットワーキングとキャリア開発に利用され、さまざまな情報の開示に加えて、登録者が履歴書を公開し、会社がそれを見て採用の判断に利用しているのが特徴です。会社の求人公開もあります。

ResearcherGate
研究発表、論文、講演、特許などのデーターベースともなっているSNSで、発表媒体を使い、研究者が情報交換しています。

どちらも、実名登録が基本なので、掲載されている情報の信頼性が高く、申請すれば、どちらも登録できます。

2 エントリー
私がエントリーしたのは40歳台中頃、一緒に仕事をした人からの招待がきっかけでした。勤めていた会社の人事部に届けでなしに、招待を受けていいのか?疑問を持つも、そんなことしたら面倒になるだけ。叱られたら、取り下げればいいやと考えて黙って、招待をうけました。今は自由な身の上なので、懐かしい思い出です。ちなみに、人事部からは何も言われずでした。

十年以上が経過し、どちらも一気に普及しました。世界と仕事するには、これがないと困るぐらいです。添付しているトップ写真は、ResearcherGateから送られるレポートの一部、週一回届く、見てくれた人リストです。ここに情報をアップすれば、世界中の人と繋がることがわかるかと思います。

3 意外な活用
十年以上、連絡してなかったオランダ人から、家族で日本旅行に行くから、会えないか?って、LinkedInのメッセージ機能で連絡がありました。新宿駅近くのレストランを予約して、一家と楽しい食事、日本の疎遠だった友人と再会したみたいに、簡単に世界と繋がれる時代を体感しました。

4 日本の閉じた雇用環境に対する黒船
勤めていた会社の経営層が海外の人になった時に、人事制度が変わりました。その時に求められたのは、全社員のポートフォリオ作成でした。私は、自分のものを書き、部下のものをチェックしました。ただ、形ちだけの制度だったので、時間かけて書いてチェックしても、それで終わりでした。どうせ書くなら、オープンにして、外への扉を開くべきです。

昔一緒に仕事をした海外の研究部門、開発部門のマネージャクラスは、LinkedInで積極的に、人材募集を通知してます。部署に必要な人材を自分で探しているのです。このようなスタイルが普及すれば、日本の閉じた雇用環境が変わると思います。そうなることを願って、眺めています。

関わり始めたスタートアップ。2年半が経過し、そろそろ、成果ができてきました。前職を辞めた時は、もう専門のSNSに関わることはないと、思っていたのですが、もう一回、顔出せるかもしれない。ちょっと、ワクワクしています。

図1 ResearcherGateの週次レポート(見てくれた人リスト)
読んでくれた人の国が表示され、会員が読んでくれた場合は、所属まで表示される


図2 ReseatcherGateで引用(Citation)の報告を受けた例
図3 Linked Inの投稿例、
昔し仕事した人が欧州ソニーに勤務していて、自社の新製品を投稿

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