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読書「シマエナガちゃん」 講談社 小原玲著 見れない小鳥の力

大人気のキャラクター、シマエナガは北海道にしかいない上に、北海道でも簡単には見れません。そんな小鳥について、書いてみます。

写真集「シマエナガちゃん」が発売されたのが2016年、今から7年前のことです。当時、書店で可愛いいオーラ―に圧倒されて、買いました。今でも書店に平積されていて、18刷(2023年2月)になっています。これまで、鳥一種で一冊の写真集になるのは、ペンギンとフクロウぐらいだったのが、変わりました。

じつのところ、シマエナガは小さい上に、居場所が定まらず、北海道に行っても簡単には見れないです。本気で見に行くのなら、双眼鏡か望遠レンズを付けたデジタル一眼レフで、鳥を見る(見つける)技術を習得しておく必要があります。
2023年GWの旅行で、そんなシマエナガのすごさを目の当たりにしました。道内の空港、駅、道の駅、コンビニ・・・・どこにいっても、シマエナガグッズが置いてあります。ここまでの人気だとは想像してなかったです。
どれほどの経済効果なのでしょうか?
群馬県のキャラクター”ぐんまちゃん”の2021年の経済効果は713億円と報告されています。”くまモン”の経済効果はさらに上だと思えます。シマエナガちゃんも、引けを取らない経済効果を生んでるのではないでしょうか?

北海道では過去に、獣医師の竹田津実さんの著作と写真集で、キタキツネが大人気になりました。長野県志賀高原周辺の温泉に入る猿、スノーモンキーが広く海外に広く知られ、海外からも観光客が集まっています。屋久島の天然杉も、似たような存在です。日本全国、地域活性化というと、大規模イベントか公共施設の建設になります。どちらも、収益性が怪しいし、利益が地域に落ちないように思えます。これからは、シマエナガ、キタキツネ、スノーモンキー、屋久杉に学ぶべきだと、思います。

写真は、自宅周辺(東京の多摩地区)で撮影したエナガです。シマエナガとは別の亜種だけど、十分にかわいいです。


冬毛のエナガ


エナガの幼鳥(夏)

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