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いつも、誰かのあらゆる作品の”言葉”に救われて

 そもそも、なぜ自分の気持ちをこうやって投稿してみようかと思ったのかというと、
NHK「わたしはパパゲーノ 死にたい、でも、生きている人の物語」のパパゲーノ体験に自分の投稿を拾ってもらえたことだ。
 
 たまたま番組を見てから、しんどいとき時々サイトで寄せられたメッセージを読んでいて、名も知らぬ誰かに状況は違えども自分は一人じゃないと励まされていた。投稿したことはなかったけれど、ふと、脳内と日記だけに収まりきらない自分のこの整理のつかない気持ちを誰かに知ってもらいたくなったのだ。

返事はなくとも自分の本音がそこにあるということ。
おぼつかない言葉でも、それが零れ出たそのまんまの自分だということ。
自分の存在をそのまま認めてもらえることがこんなにも嬉しいとは。


 もっと言うと、投稿したくなったのは二週間ほど体調不良で休養していて、自分について見つめ直す機会があったことで。

心がパンクして体が弱って風邪をこじらせてしまったのである。
でも、思えば私色々と我慢していたかもしれない。
我慢しないで生きる方法を探したいなって思った。
そう一度思うようになると、今まで蓋をしていたいろいろを開け放って変えてみたいという衝動がわいてきて、実行してみたくなったのだ。


 だがしかし、現実的に一気にその”いろいろ”を変えるには時間とお金と準備がいるのであった。
哀しいかな新社会人、貯金はまだ心もとない。
仕事を変えるにも実績が少ない。
一人暮らしもまだ未経験。
変えたいことは色々あるし、何も気にせずフットワークを軽く自分の思うままやってみたかったが一気に何かを変えるのにはそれなりの気合とストレスがかかる。

 あぁ、生きるって面倒くさい。生きることを整えるのにも考えが生じる。
考えることを無にするのは難しくて、でも考える力があるからこそ表現するということもできるわけで、人間はめんどくさくて面白いと思う。そんなことを想えるのは元気なうちだけかもしれないけど。

 生きることがめんどくさくて死にたくなるのは、私の場合は裏を返せば、死にたいって気持ちは今の辛さとかしんどさが無くなったり、マシになればもっと生きやすくなるのにっていう願いからこぼれでる感情でもある。
死にたがりは生きたがりで案外紙一重なのかもしれない。今をよりよくしたいから現状に不満や疑問をもってわめいている。戦っている。

心も身体も健康でなければ働けないし、お給料ももらえないし、ご飯を食べるのも電気をつけるのも寝る場所があるということも、そのお給料で生活費を払っているからこそできることだし。



 それだったらいっそのこと、期限を決めて愚痴を吐きながらも仕事をして、準備をして、やりたいことのめどを立てて……と段階を踏んで自分に無理させず焦らす実現に向けてやっていきたい。
まさに

『死にたい』って言うのはいい それ以上に生きれば良い

Dear Enemies / [Alexandros]

 この歌詞に尽きる。これは[Alexandros]のDear Enemiesという作品で、死にたいという負の感情も受け入れ、それ以上に生きたい、生きててよかったって思えるような人生を作りたいという気持ちにさせてくれる曲だ。憂鬱なときに寄り添ってくれて好きな曲の数々も素人ながらまた今度紹介したい。

[Alexandros]の楽曲はどれも作詞作曲者の川上洋平さんの繊細さとたくましさが表れていて、その生きざまにかっけぇと惚れるし奮い立たせてくれるものが多い。語ると長くなるのでこの話も同じくまたに。



 話を戻して、私は音楽や本、ドラマや映画といったあらゆる作品が好きで、自分が気に入ったものは何べんも見聞きするので、今この瞬間ふと心におりてきた言葉は、過去に自分が大事に取っておいていたお守りだ。
無意識に心が宝物の中にこんな言葉の宝石があったよと知らせてくれているのだと思う。

 そして、自分はこう言われたい。この言葉が欲しいんだと望んで私の心自身に語り掛けて、つぶやいて、くちずさんで今を乗り越えようとしている。
 私は自分が弱いと思うからいろいろな言葉をストックしておくし、そのストックや自分が感じたことをこの場で手紙にして、私自身やあなたに寄り添えたらいいと願ってこのような夜文を書いている。あわよくばいつかは乗りこなしたい。色んな感情の波を。
 


 そんなことを思いながらお風呂上り、蒸してて、キュッと開けた缶のサイダーがパチパチとのどを駆け抜けて刺激する夏の夜を過ごしている。ではまた。



追記


今回のエッセイに出てきた歌を載せておきます。有名な曲も一部あるんですが、私が音楽好きで、何気ない偶然が素晴らしい作品に出会わせてくれることもあるなって思うのでここに。
巡り巡って誰かの新鮮な発見になりますように。

[Alexandros]は洋平さんのつむぐ、たくましさ、もがきながらも這い上がってやる!っていう向上心や魂が歌にのっていて、それがさらにロックにかき鳴らされて共鳴して爽快感あるカッコいい曲が多いところが好きです。

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