安倍元首相が射殺されるという、日本では信じ難い事件から数日後。

日本では参議院選挙が行われた。

そして、ガーシーこと東谷義和議員が何を間違ったか当選してしまった。

筆者はもともとガーシーが嫌いだった。暴露して注目と金を集める感じが下品に感じたからだ。

大多数の人は人の目を多少なりとも気にする。都合の悪いことはわざわざ自分から話したりはしないだろう。
子供のころに落ちていた小銭をねこばばするくらいのやましい過去は誰にでもあるのではないだろうか？

ましてや事実無根であると訴えた有名人も少なくは無い。

行動をトータルで見てるとガーシー自体も悪いことをかなりしているから、周りを下げて相対的に自分が上になった気でいるのだろう。
それで世間の注目と金を集めているので、ある意味得をしているのかもしれない。悪名が恥ずかしくないのであれば。

そんな感じで世間から注目を集めていたガーシーがなぜか参議院選に当選していた。

同じく有名人の乙武氏は落選しているのになぜなんだ！！！

ネットでもガーシーは終わっているけどガーシーに投票している国民が終わっていると、散々な書かれっぷり。

極めつけにはガーシーはドバイから日本に帰ってこないとのことだ。

国会議員が国会に出席しないとは何事か。
参議院議員の給料（歳費）は年収2000万円ほど。もちろん平均年収450万円の日本人から徴収した税金から支払われる。

なんたるや税金の無駄使い。

こんなやつに私たちの税金が使われるなんて

ガーシーの当選のなぞ

ガーシーにそこまで多くファンがいるのだろうか。乙武氏でも落ちるのにガーシーが票を集めたのはなぜか。

いったい誰が入れているのか。

ガーシー当選のヒントは比例代表制度にあるのではないだろうか。

比例代表制度とは、政党名か立候補者の個人名のどちらかを投票用紙に書いたときに、表が入った政党数がカウントされる。
NHK党と書いたらNHK党に一票。ガーシーと書いてもNHK党に一票。といった具合だ。

そして、獲得票数の割合で議席数が決まる。

今回は124議席中50議席が比例代表。

NHK党の人がみんなで力を合わせて、50議席の中の1席を獲得した。

ではその1席には誰が座るのか。
NHK党の中でより多く名前を書いてもらった人である。

それが東谷議員だったというわけだ。

おふざけやガーシーのファン（？）でガーシーの名前を書くごく少人数の変わり者だけでは、ガーシーの当選は難しかしかったのでは。それを可能にしたのが、少人数の意見を大事にするための比例代表の制度だった。

なんとも皮肉なことである。

ガーシーを当選させたのは、日本の弱者（マイノリティ）を守るためのシステムだったのだ。

マイノリティの意見を大事にする制度が生み出した、負の産物がガーシー当選だったのではなかろうか。