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横井裕之『フードアナリスト3級認定教科書「食レポ・食の審査員」の教科書』

横井裕之『フードアナリスト3級認定教科書「食レポ・食の審査員」の教科書』(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BT1KX2HQ/

著者はフードアナリスト協会の理事長にして、ジャパン・フード・セレクション審査委員長である。日本における食レポや食の審査を標準化して、フードアナリストを権威として確立した立役者である。読み進むうちに「食レポの常識は世間一般のコモンセンスと一致している」ことを感じる。例えば差別用語・禁止用語についての定義は、食レポもマスコミも同じである。また自らのプロフィール作りの重要性についてのコメントも的を得ていて感服した。例えば「イタリア料理研究家」を自称しても、胡散臭がられるだけ。しかし「カルボナーラ研究家」というニッチな分野を極めてゆくことから始める。「カルボナーラ研究家」としての成功は「パスタ研究家」に繋がる。そして「パスタ研究家」になれば、その道を極めれば「イタリア料理研究家」となることも可能なのだ。著者は世の中の理を、モラルもアピールもよく弁えている。

 本書はフードアナリスト3級の第2教科書である。以下の目次で構成されている。食レポの世界で生きたいと思う人には、至れり尽くせりのガイドブックである。

第1章 美味しさを表現するフードアナリストのお仕事

第2章 情報発信する前に~禁止用語についてこれだけは知っておこう

第3章 プロフィールの作り方~自己ブランディングの道

第4章 プロフィールは5つのパートに分けて書く

第5章 伝わるプレスリリースの書き方

第6章 食のコンテストの審査員になる!

第7章 ジャパン・フード・セレクションの審査・認証制度

第8章 ジャパン・フード・セレクションの審査員の心構え

第9章 文章を書く~取材と原稿執筆の設計図

第10章 食レポをするための基礎知識

第11章 読み人に伝わる食レポ文章術


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