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中矢伸一「神仕込み 日月神示 完全アップデート&アップデート」

中矢伸一「神仕込み 日月神示 完全アップデート&アップデート」。電子書籍版はこちら↓
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 2023年は岡本天明の没後60周年。岡本天明は、千駄ヶ谷の鳩森八幡神社で代理神主を務めていた。昭和19年4月に行われた心霊現象の実験を契機に、審神役兼司会役となった彼に別人格が降臨して、本書の言う「日月神示」が本人の無意識の筆によって著された。それは日本の、世界の未来の預言であった。
 パンデミック・戦争・天変地異。これらは「日月神示」に予言されていた。世界は神も仏もない最悪の時を迎える。いったい「日月神示」とは何か。明治時代に入ってから神道には多くの預言者が現れた。彼ら彼女たちは、いづれも憑き物が憑いたように天啓が降り、言動が一変した。天理教、黒住教、金光教。そして艮の金神から天啓を受けた出口なおを教祖として出口王仁三郎を教祖補とした大本教。国祖・国常立大神から、この世を乱す「三大悪霊」を日本が打ち破り「三千世界の立て替え」を唱える。そしてこれらの動きは日本国内のみならず、キリスト教やイスラム教までもをエスペラント語で包含した世界思想であった。この世を迷わす悪を「イシヤ」と呼ぶが、その実態はフリーメンソンであり、ユダヤ人。さらにその後ろに学や智で支配しようとする「イルミナティ」だった。それを正さんとするのが日本の神であり、その臣民であると説く。信仰で大切なのは知ることではなく、感じることであり理解することである。「イシヤ」の導く無神論的な主張は、人間復興ではなく神の排斥でしかない。やがて起こる世界の破滅。その時は雨が降り続き、富士山が爆発し、大地震が押し寄せる。人類は千人に1人しか助からない。まさにヨハネによる黙示録の再現出である。それは近年の世界や地球を見渡せば、充分にあり得る光景である。それは2020年の前後5年に起こるそうで、2024年に発生するのではないかと言う。そのためにも神を信じ、生き方を改めよと説く。その心がけが大難を小難に変える。この世の破滅はユダヤと日本の邂逅によって寛解される。そしてそこからは全てが世直しされる。
 世界を解き明かすだけではなく、人がどう生きるべきかが神示には実に具体的にわかりやすく、次から次へと湧き出るように後半の章には語られている。お告げ、お告げ、お告げの連続である。それも降って下りた神託である。日々の仕事に精励し、自分のためではなく他者や世の中のために尽くす。無心で神に祈り行動することができれば、たとえどんな辛苦が訪れようと、必ず富や幸せは自然に付き従ってくる。赤貧や清貧を否定して、清富をモットーとする。修行や禁欲はもってのほか、自ら招いた今の仕事を大切にすること。そこから生まれた財産は浄財であり、暴力や詐欺から蓄積された悪銭ではない。神は歓喜を原点として、それをわが子である人に与えたもう。どの教えも納得ゆくものばかり。そして神道だけでなく、仏教にもキリスト教にも相通ずる普遍の真理だ。このことは映画「ホームアローン」でも鳩のおばさんによって語られている。また経済成長を遂げた日本人の飽食についても警告を与えている。西洋文化の肉食を禁じ、五穀野菜と鮮魚を摂食せよと戒めている。糖尿病をはじめ成人病に侵された日本は健康面で死の淵に瀕している。神託と言うだけでなく、科学的根拠に立っても説明されている。そして肉食の広がりは、飼料の確保による森林資源の喪失という形で、地球の自然環境を壊滅に追い込んでいる。


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