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祈りの雨(2)(462字の小説)➕追伸(全部で530字)

ミサトは上司からセクハラ紛いの要求を受けていた。
次の日曜日にデートをする事を提案されたのだ。
無下には断れない事を知っての提案である。
悩んだミサトは即座に口から出まかせを言ってしまう。
「私は母親を介護しています。雨の日は一日中家に居て
母親を面どうみないといけません。」
「じゃあ、晴れの日だったら良いんだよね」
と、嬉しそうに云う上司
「ダメなんです。晴れの日は、彼氏とデートするので」
と、またもや口から出まかせ。

上司はムッとした顔でミサトを睨む
「君には付き合っている人がいるのか?
そんな話は聞いていないが」
と、訝るように聞いてくる。
「彼がいるなんて誰にも言った事はありません。」
と、平然な顔で答えてみせる。
「じやあ、今度その彼と合わせてくれるか?」
と、命令口調で云う上司。

「ええ、会わせますわ」
と、答えてしまう。
だが、ミサトには彼氏は居ない。

次の日曜日までに、彼氏を作らないといけない。
もしくは、毎週の日曜日に雨を降らさないといけない。
ミサトは祈る
「雨が降ります様に、アーメン」と

何故彼女は、「彼氏ができます様に」と祈らないのか?

追伸
祈りの雨(20字の小説)の補足版です。
20字では表現できないので追加しました。

どうでも良い小説ですが、書いている本人は
大真面目です。

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