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一分で読めるホラー小説かも?


月も無い夜。
街灯も無い暗い田舎の夜道。
舗装もされていない、でこぼこな道。
ところどころで、石に蹴つまずき危うく転けそうになる。
穴ボコもあり、用心しながら歩く僕。

行き交う人は誰もいない。
心細いがこの道を行かないと、目的地には辿り着けない。
不安を抱えながら恐る恐る歩いていると、
前にはしっかりとした足取りの人が見える。
後ろ姿に逞しさを感じる。
…真っ暗なのに、全て見えているみたいだ…
不思議に思い、後姿を目印に急ぎ足でその人に近づき、
声を掛ける。

「こんばんは。私、今日初めてこの道を歩いたのですが、
街灯も無くて、真っ暗で歩くの大変なんだけど、
貴方は慣れているみたいですね。
暗くても見えるのですか?目が良いのですね!」
感心して言う僕の声に反応したのか、振り向く老人。

「そうですか、今日は真っ暗な夜なのですね」
老人の目にはサングラス、手には白い杖。

「目の見える人は不自由ですな」

「・・・・・_・」

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