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ミュシャを訪ねて「アール・ヌーヴォーの女神たち」


ミュシャとの出会い

高校生のときに出会って以降、ずっと追いかけている画家がいる。ミュシャである。

初めてミュシャの絵を見たとき「タロットカードみたいで素敵だなぁ」と思った。あの頃のわたしはタロットカードに弱かった。何か不思議な力があるように感じていだからだ。多くの学生がそうであるように、わたしも厨二っぽい感情を持ち合わせていた。

CCさくらを見て育ったからかもしれない。子どもの頃ずっと憧れていたクロウカード。友人の中にクロウカード全種と封印の杖がセットになったおもちゃを持っている子がいて、それがずっと羨ましかった。

そんなわたしがミュシャに惹かれたのは必然なのだろう。

アール・ヌーヴォーの女神たち

先日、グランフロント大阪で開催している「アール・ヌーヴォーの女神たち」に行ってきた。

グランフロントに展示スペースがあるのを初めて知った

ミュシャの展覧会は関西圏なら必ず行っている。東京でも割と行っているし、ウィーンとプラハに旅行に行った時も見に行った。だから結構色々な作品を見ているはずなのだけど、行く度に見たことがない作品を見つける。

ただ印象にないだけなのか、本当に初めてなのかは分からないけど、毎回新鮮さがあるのが良い。見る視点も少しずつ変わってきている。印象に残ったものを順不同で書いていこうと思う。

動くミュシャ

今回の展覧会の目玉はなんといっても動く作品だ。
「いま、みて感じる動くミュシャ」の触れ込み通り、会場では映像作品を楽しむことができる。180度ぐるっと画面が覆い、そこに映し出されるミュシャの絵画たち。パリの街並みを思わせる映像と共に動く絵がなんとも素敵で一生見ていられそうだった。

黄道十二宮の女性が
頷いてるよ

映像は約12分。動画撮影は禁止。写真は分からなかったので撮っていないが、最後にフォトタイムがあったのでそこだけ撮影。

最近Jobが好き
好きな絵が並んでいてテンションが上がる

見慣れた絵画が動いている様を見るのは楽しい!ハイブリッド展覧会はこれからの時代増えていきそう。

いつものミュシャ

そして定番作品も。

黄道十二宮

昔から1番好きだと思っている黄道十二宮。女性の優しそうな横顔と髪の装飾の美しさ、構図。全部が好き。

しかし、最近1番好きな絵が変わりつつある。
例えばこの絵。

四季シリーズ「夏」

昔は普通に綺麗だなぁと思う程度だったのに、今回すごく好きだなぁと思った。夏らしいパキッとした色合いに温度感が感じられて無性に惹かれた。

そしてこちらの絵。

四つの時シリーズ「夜のやすらぎ」

美しい。穏やかな顔で眠る女性の美しさに目を奪われた。昔は派手な絵や周りに模様や装飾がたくさん入った絵を好んでいたが、最近は穏やかな絵や懐かしい気持ちになる絵を好んでいる。

そして、昔よりもモチーフの書き方や装飾の描き方をじっくり見るようになった。

レタリングを学ぶ

レタリングが素晴らしい絵たち。

手描きと思えないクオリティ。最近デザインの仕事をよくするので配置とか構成とかすごく勉強になる。

お菓子関係

お菓子のパッケージ、いつか作ってみたい。  

お菓子缶のデザイン展開図
こんな缶にお菓子が詰め込まれていたら買っちゃう

ココアやお菓子のポスターも可愛い。

ショコラ・イデアルはドイツのココア

温かい家庭をイメージできるココアのポスター、素敵すぎる。

ビスケットのポスター

ビスケットを持つ女性は色合いが鮮やか。女神のようで印象的。髪飾りの赤い花がとっても綺麗。

ビスケットのポスター

こちらのビスケットのポスターは1枚目とは違い大人の雰囲気が漂う。若い男女が描かれるポスターは珍しい。印象に残ったのは1番下の文字の部分。左側にビスケットが1/4だけ描かれている。私だったら1枚丸々描いちゃうな、ここで1/4にするんだな、なるほど。

本関係

本の表紙や挿絵の仕事もしていたというミュシャ。この本欲しいな。

すごく重厚感のある本

挿絵が素敵すぎる。

海外の本って挿絵の入れ方大胆だよなぁ…っていつも思う

絵と文字のバランス、余白の使い方をじっくりと見る。

余白をしっかり取っていてゆったり読める

挿絵の細かさを見ると絵の上手さが際立っているし、モチーフや余白の取り方も勉強になるものばかり。実物の本を見てみたい。

変わり種

そして、面白い作品も展示してあった。

口の部分がカレンダー…!!!この3人の男性が何なのかさっぱり分からないが、この作品がじわじわ好き。

戦利品

今回のお土産がこちら!ポストカードと鏡。

黄道十二宮のポストカード行く度に買っちゃう
黄道十二宮の鏡も買った

作品もお土産もしっかり楽しめて良い1日だった。この週末で終わってしまうので、気になっている方はぜひ!

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