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初めての台湾旅行 vol.2 旅と本とチョコレート

人によって旅で重視することは違う。とにかく良いホテルに泊まりたい人もいれば、ホテルは安価で良いから食事が美味しいところに泊まりたい人もいる。ゆったりと観光したい人もいれば、主要な観光スポットは全て押さえたいと思う人も。

私はというと、主要な観光スポットは時間があれば行きたいと思う程度で、それよりももっと重視していることが「本のある場所を巡ること」と「その土地のチョコレートを買うこと」である。

日本でも海外でも極力この2つのスポットは押さえたい。それが私の旅のスタイルである。今回の台湾旅行でも本とチョコレートのある場所を少しばかり巡ったので、順番に書き綴りたいと思う。

台湾に到着してからホテルに荷物を置いた私たちは、まず台北市内の散策へ出かけた。


台北101

まず最初に訪れたのは台北101。ここは台北のランドマークと言われる場所。とても近代的なスポットで、台湾の他の場所とは少し違った印象を受ける。すごく発展してる都市である。

見上げてみるとどこまでも高い

天にまで届きそうな勢いの台北101は圧巻。あべのハルカスも高いと思っていたけど、台北101を見た後だと低く感じる。実際あべのハルカスは300m、台北101は508mなのでその通りなのだけど。


かなり離れないと全体を写せないくらい大きい

遠くから見てもすごく映える。正直大きすぎてかなり離れないとこの写真は撮れない。

台北101の前にあった光の壁

どこを切り取ってもお洒落で絵になる。とにかく綺麗。

Jimmy’s Moon Bus

台北101付近に来たら絶対に見たいと思っていたものがある。それがジミームーンバス。台湾で有名な絵本作家ジミー・リャオさんの『月亮忘記了』という作品をモチーフに作られたバスである。

『月亮忘記了』邦名:お月さま忘れちゃった

街中にポツリと置かたバス。バスの上には月を持った子どもが1人。

お月さまが光り輝いている

このバスはただ外から見るだけではなく、乗車することができる。さぁ、物語の世界へ飛び込もう。

バス停にバスが停車。誰かが乗り込むのを待っている

バスの中の世界へ。

月を持った男の子が1人

中はなかなかメルヘン。見て楽しむだけではなく音楽も鳴っているので、目で耳で物語を追体験できる。五感で楽しめるアートな世界。

絵本の1ページを切り取った空間

文字が読めないのが残念。どういうシーンなのだろうか。

この写真はちょっとお気に入り

手すりはバスの上にいた男の子の形。

まるで子ども部屋のよう

奥の棚がとても可愛い。実はこの裏には隠し部屋が。

月が隠れていた

天井には大きなお月さま。その下にはたくさんの絵が飾られている。

この絵画にはちょっとした仕掛けがあるのでどうぞ現地で

まるで物語の中に迷い込んでしまったかのような小さくて素敵な世界。ジミーの世界観がとても好き。本当は宜蘭駅のジミー公園にも行きたかったのだが今回は時間がなかったので次回に持ち越し。

福灣巧克力(フーワンチョコレート)

最近台湾のチョコレートが熱いらしい。この福灣巧克力というのは台湾の屏東(へいとう)という場所で作られたチョコレートブランドで、チョコレート品評会の世界大会でも金賞に輝いたという話題のお店。

台北101に直営店があるという情報をキャッチしていたのでジミーのバスとセットで行こうと心に決めていた。

ポップアップストアくらいの大きさ

場所がわからずたどり着くまでにかなり時間を要した。エスカレーター前という分かりやすいような分かりにくいような微妙な位置どり。

チョコレートの種類がかなり多い

文字が読めず何が何やら状態だったが、店員さんが人気のチョコレートをいくつかピックアップして試食させてくれた。優しい。

実は違う烏龍茶のチョコレートを選んだつもりだった

人気商品だというオーソドックスなチョコレートと烏龍茶のチョコレートの2枚購入。実は私が選んだチョコレートとは別のチョコレートが入っていたのが、それも旅の良い思い出(帰国後気づいた)。

誠品信義店

ここは眠らない本屋、誠品信義店。日本にもある台湾発祥の複合型書店、誠品の旗艦店である。

外観はとってもカラフル

誠品の面白いところは旗艦店が24時間営業なところ。そのシステムはまるでコンビニ・・・!お店の種類としては日本で言うところの蔦屋書店のようなもの。本はもちろん、雑貨や食品、ファッション用品までなんでも揃う。

眠らない書店のパッションを感じる

台湾の人は眠らないのだろうか。夜市もあるし夜時間を楽しむ人が多いのかもしれない。

明るい店内

書店に来るとかなりワクワクする。

このウサギは公式キャラクター?

奥には雑貨や食品が並んでいて、なんとなくLOFTに似ている。

奥には日本人作家の本も並んでいた

海外の書店ではいつも現地の本を買うことにしている。今回はジミー・リャオさんの日本で出版されてない本を買いたくて探したのだが見つからなかった。児童書コーナーの並び順が理解出来なかったことが敗因。

この誠品信義店は2023年12月を以って閉店が決まっている。2006年開業とのことなので約17年の歴史に幕をとじるわけだ。日本でも東京の八重洲ブックセンターが閉店したことが記憶に新しいが、歴史のある書店が閉店してしまうのはとても悲しい。

ちなみに今後は誠品生活松菸店が旗艦店となり、24時間営業になるそう。旗艦店を24時間営業にすることが誠品の魂なんだろう。

一間書店

中山駅から歩いて少しの場所にある書店。本当にここに書店があるのかと不安を抱きながら路地裏を行ったり来たりし、ようやくたどり着く。

正面入口は併設しているホテルと同じらしいので、どうやらこの入口は一間書店の裏口にあたるようだ。

しっかり見ておかないと見落としそうな入口

ここは日本でも流行っているセレクト系書店のようなラインナップで、控えめに言ってとても良い。そして中がお洒落!

平台の本は全てにpopが貼ってある

木枠の本棚を使っている書店は大体センスが良い(私調べ)。

雲?筋斗雲?が浮いている

吹き抜けになっていて開放感がある。2階へは螺旋階段で行くことが可能。いつか自分で本屋をするならこんな吹き抜けにしたい。もちろん螺旋階段も!

本棚の中に本を開いた状態のオブジェがある

2階部分へ繋がる螺旋階段でスナップ写真を撮っている人がいたので2階へは上がらず。地元の方の撮影スポットとしても人気なのかもしれない。確かにかなり映えるスポット。

冊数は多くないものの台湾文学から料理書、絵本まで揃っていた。台湾の特産物が分かる台湾語の絵本が欲しくなったのだが、この時はまだジミー・リャオさんの絵本を諦めていなかったので購入せず。結局今回の旅では出会えなかったのでこの絵本を買えば良かったな。次回は両方買う予定。

まだまだ行きたい本スポット

台湾には本に関するスポットがたくさんある。例えば一間書店付近だと「荒花書店」という本屋もある。15時開店のため今回立ち寄った時には開いておらず残念だった。

今回の旅行でピックアップして行けなかったスポット

・荒花書店
・青鳥 blue&book
◎不只是圖書館 Not Just Library
◎誠品生活松菸店
・Ukou Bookstore 浮光書店
・ジミー公園
・ジミー広場

特に◎が行きたかったスポットなので次回に持ち越し!ジミー公園と広場は台北から遠いのでもう少し長期で行ける時にでも。

次の記事はごはん編▶︎▶︎▶︎


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私の旅

私の旅は本とアートを感じられる場所をよく巡ります。

国内だと1人旅をすることも多いので好き勝手に本を目指して回ることができるのですが、今回は友人同伴の海外旅行。お互いの好きなものや行きたい場所も違うはずなのに、私の好きなスポットに付き合ってくれた友人に感謝するばかりです。

台湾旅行に行くまでジミーリャオさんの存在すら知らなかった友人ですが、ジミームーンバスに乗ったことで興味が沸いたようで、帰るころには「私もジミーの絵本買いたい」と言っていました。やはり自分で体験したものには興味が沸きますね。そんな私も台湾旅行に行くことが決まってからジミーさんのことを知ったド新規です。笑

ジミー・リャオ(幾米)さんは台湾でかなり有名な絵本作家で、宜蘭出身とのこと。日本語のオフィシャルウェブサイトもあります。

私が邦書版を買いたいと思っていた「星空」という絵本。

日本に帰ってから気付いたのですが、どこのサイトでも新品が取扱い不可になっているので既に重版未定もしくは絶版になっているのかもしれません。以前ネットで中を見ましたが、とても美しい絵本だったので邦書版が手に入らないのは残念です。後は中古かオリジナルか。悩ましいところです。

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