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#053. 春眠覚暁

春眠不覚暁しゅんみんあかつきをおぼえず、ではない。

春眠暁を覚える。春は眠い。不思議と眠い。身体が寒いモードから温かいモードへ切り替わるのにエネルギーを使っているのだろう。きっと。たぶん。知らんけど。

眠りが深いので夜明けに気づかず寝過ごしてしまう。孟浩然のそれはそんな意味合いとのことである。夜明けで起きる習慣はない。思い起こせばそんな時期もあったが例外である。いつもアラームに叩き起こされる。

休日のことである。金曜の夜は夜ふかしなのである。カーテンの隙間が光るのである。ちょいとめくるとその光に思わず顔を背けるのである。夜が明けてしまったか。

ベランダに出る。朝日を眺めて写真を撮る。ここで少し目が覚める。もうしばらくすると空腹になる。よし、寝るか。食欲を睡眠欲で抑えつける。ぐっすり眠る。目が覚めるのは昼過ぎである。陽は傾き始めている。

そして。

夜、眠れず、また暁を迎えてしまう。
つまるところダメ人間のことである。

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