あなたを求める人の下で努力しよう「論衡8」

サッカーの才能があるならサッカーの練習をする
人殺しの才能があるなら、今の世の中では受け入れられないので、格闘家やアクションスター、俳優など類似したことをやる仕事を探せばよい

と、いうのは簡単であるが、自分の才能には案外気づけていないのが人間である

技術や学問は一朝一夕で身につくものではない
折角身に着けた技能も、それを有効に活用してくれる人に出会わなければ、自己満足である

なので、自己研鑽も大切だけど、どこで必要とされているかも探すのが大切って事です

例えば、偶々人の顔と名前を覚えるのが得意な人がいたとします
普通に働いていれば、ちょっと記憶力の良い人ですが
一流ホテルのフロントや、要人警護など顔を覚える必要がある職場では厚遇されるでしょう

ものすごい話が上手い人がいたとして
話し好きの上司の下では、上司の話す機会を奪う厄介者です

組織で上手くやるには、そういった内外の事に注意をはらわなければなりません

ただ、自己満足で完結している人は、わざわざ出世したりとか望まないので、それはそれで幸せかもねってことです

以下原文とAI翻訳

進能有益,納說有補,人之所知也;或以不補而得祐,或以有益而獲罪。且夏時鑪以炙濕,冬時扇以翣火。世可希,主不可准也;說可轉,能不可易也。世主好文,己為文則遇;主好武,己則不遇。主好辯,有口則遇;主不好辯,己則不遇。文王不好武,武主不好文;辯主不好行,行主不好辯。文與言,尚可暴習;行與能,不可卒成。學不宿習,無以明名;名不素著,無以遇主。倉猝之業,須臾之名,日力不足。不預聞,何以准主而納其說,進身而託其能哉?昔周人有仕數不遇,年老白首,泣涕於塗者。人或問之:「何為泣乎?」對曰:「吾仕數不遇,自傷年老失時,是以泣也。」人曰:「仕柰何不一遇也?」對曰:「吾年少之時,學為文,文德成就,始欲仕宦,人君好用老。用老主亡,後主又用武,吾更為武,武節始就,武主又亡。少主始立,好用少年,吾年又老,是以未嘗一遇。」仕宦有時,不可求也。夫希世准主,尚不可為,況節高志妙,不為利動,性定質成,不為主顧者乎?
#進むことは有益であり、納得することは補うものである。人々の知識はこのようなものである。時には利益を得ても祟りを受け、あるいは補うことができなくても祐られることもある。夏に炉で湿気を炙り、冬に扇で火を煽る。世は希有であり、主は常にそのままではない。言葉は変えることができるが、能力は簡単には変えられない。世の主は文を好むこともあれば、己が文を作れば恩恵を受けることもある。主が武を好むこともあれば、己が武を為すと受け入れられないこともある。主が議論を好むこともあれば、己が口数が多ければ受け入れられるが、主が議論を好まない場合は己も受け入れられない。文王は武を好まなかったが、武の主は文を好まなかった。議論を好む主は行動を好まず、行動を好む主は議論を好まない。文と言葉は暴力的に練習することができるが、行動と能力は急いで成し遂げることはできない。学問は長く続けなければ名声を確立することはできず、名声が確立しなければ主に受け入れられることはできない。急いで仕事をすると日々の力が足りなくなる。事前に聞かないと、どのように主を把握し、彼らの意見を受け入れ、自身を進めることができるだろうか?昔、周の人々には仕事が数回うまくいかず、年老いて白髪になり、道で涙を流す者がいた。人々が彼に尋ねた。「なぜ泣いているのですか?」と。彼は答えた。「私は数回仕事がうまくいかず、年老いて時を失ったことを悔やんでいるからです。」人々は言った。「なぜ一度うまくいかなかったのですか?」と。彼は答えた。「若いころ、文を学び、文の道を究めたが、仕官しようと思った時には君主は老人を好んだ。老人が君主を亡ぼし、その後の君主は武を好んだ。私は武を学び、武の道を究めたが、武の主も亡びた。若い君主が即位し、若者を好んだが、私は年をとっていたため、一度もうまくいかなかったのです。」仕官には時があり、求めることはできない。世の中の期待に応えることは難しい。高潔で洗練された人々は利益を求めず、自らを主のために捧げることはない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?