なべ論の発信場所

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なべ論の発信場所

主に幅広く古典と呼ばれるもの(メインテーマは古代中国文献と寝物語(昔話))の、解説とか、解釈とか、日本語訳とかを作ったり、鍼灸に関連する雑話をあげています。ゆるぎない事実ではなく、ゆるい解釈を目指しています。思考の試行に役立てればとおもいまする。

マガジン

  • 古代中国古典をAIで読んでみる

    古代中国の古書もちろん中身は古代中国語読むにはものすごい知識と労力がかかります 日本語訳の書籍を読んでもいいんですがまた内容が硬くて読みにくい もっと楽に読めないだろうか そんな悩みに、もしかしてAIが使えるんじゃないだろうか なんと最近はAIが発達したおかげで古代中国語文献でも日本語に翻訳してくれます(まぁ、正しいかはわかりませんが) ただ、全く読めない文献よりも多少間違っていても、何となく内容を知るのでは大きな違いがあると思います という訳で、AIの力を借りつつ、古代中国語文献を訳して日本語訳作ってみる試験的事業です 原文は中國哲學書電子化計劃(https://ctext.org/zh)から引用しました 翻訳はChatGPTを利用してます ※実験的試みかつ、古書に興味を持ってもらいたいために作っていますので間違いかどうかの評価は詳細に行っていません

  • 黃帝內經素問集注をAIで翻訳して読む

    清代の名医、張志聰(ちょうしそう)の書いた黄帝内経素問の解説書をAIで翻訳して、ざっと内容を頭に入れるためのマガジンです。 自分の勉強用も兼ねているので、誤字脱字等はご容赦ください

  • 寝物語を熱く語る会

    「寝物語ってすごいコンテンツじゃないか!」と言う思いが爆発して、勢いで作っちゃいました。まずはシンデレラで100本記事を書くところから始めてます♪

最近の記事

三累三害ってなんのこと?「論衡12」

普通に生活していても 1、気分次第で友人関係が変化し、恨み憎しみあう 2、才能差で、ある方は出世していい人生送るが、一方は恨みが募る 3、いつも楽しい訳じゃないから、楽しくないときに相手を嫌いになったり、罵ったりする と言った3つの苦しみ(三累)がある。 出世しようと頑張ると 1、役職が少ないのに、出世したい人が多いと争いになり、周りで足の引っ張り合いが起きる 2、上司との考えが合わず、些細な事でも大事として中傷される 3、上司の好き嫌いで人事が決定される と言った3つの害

    • 偶然は故郷と政府から及ぶ「論衡11」

      禍福とは、本人も予想していない偶然から起きる不幸と幸運である。 どんな賢人であっても、これらの出来事は予想できないので回避したり、意図的に発生させたりできない。 意図的に起こる幸運や損害は禍福ではない。 自分で意図的に起こせないのであれば、どうしてそれが発生するのだろうか? それは、故郷と朝廷、つまり生まれ故郷や住んでいる環境と、政府や所属する組織によって引き起こされるのである。 以下原文と翻訳です。 脩身正行,不能來福;戰栗戒慎,不能避禍。禍福之至,幸不幸也。故

      • 外からやってくる災難”累害”について「論衡10」

        能力不足や、努力不足ではなく外からやってきて、自分に害を及ぼすものが累害(るいがい)である。 植物が一生懸命育っていても、雨が降らなかったり、動物に食べられたり、人に刈られたりすれば生を全うできません。 運は外からやってくる福ですが、累害は外からやってくる災いです。 しかも予防対策したからと言って全て防げるものではありません。 以下原文と翻訳です。 凡人仕宦有稽留不進,行節有毀傷不全,罪過有累積不除,聲名有闇昧不明,才非下,行非悖也,又知非昏,策非昧也,逢遭外禍,累

        • 予想できないから偶然「論衡9」

          本来の偶然とは予想できなものであり、意図して行った場合は偶然ではない 新幹線のグリーン車やテレビ局の前を歩いていれば芸能人に合う可能性が高まる。それを何度も繰り返せば「偶然」芸能人に出会ったとは言えない。 宝くじを買って、大当たりが出るのは偶然ではない 人からもらった宝くじが当たれば、偶然である 偶然の出来事は人から称賛され、運に恵まれない人は相手にされないが、それは正しい評価ではない 偶然は運によるものであり、努力では補えず、その人の才能とは関係がない 真にその

        三累三害ってなんのこと?「論衡12」

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        • 古代中国古典をAIで読んでみる
          114本
        • 黃帝內經素問集注をAIで翻訳して読む
          46本
        • 寝物語を熱く語る会
          7本

        記事

          あなたを求める人の下で努力しよう「論衡8」

          サッカーの才能があるならサッカーの練習をする 人殺しの才能があるなら、今の世の中では受け入れられないので、格闘家やアクションスター、俳優など類似したことをやる仕事を探せばよい と、いうのは簡単であるが、自分の才能には案外気づけていないのが人間である 技術や学問は一朝一夕で身につくものではない 折角身に着けた技能も、それを有効に活用してくれる人に出会わなければ、自己満足である なので、自己研鑽も大切だけど、どこで必要とされているかも探すのが大切って事です 例えば、偶々人

          あなたを求める人の下で努力しよう「論衡8」

          出世したいなら役に立て、後はやっぱり運「論衡7」

          必要とされる存在は出世する 愚か者で、しかも不要な事をしているのに何故か出世するのは運 色々考えたけど、やっぱり運は重要だわー って、きっと言いたいんじゃないかと思います 単純なラッキーだけじゃなくて 良いタイミングを見極める事とかも、運を引き寄せる要素と言えるでしょう 戦時中なら、戦争に関連するスキルが重宝されるでしょうし 平和な時は役立てるのが難しくなります ラッキーはどうしようもないので 運がなかったときは、食って寝て忘れて また明日も頑張りましょう 以下原

          出世したいなら役に立て、後はやっぱり運「論衡7」

          技を盗んで学べは古いか問題

          職人界隈だと「見て盗んで学べ」は割と昔から伝統的にそう思われていたようだけども、なんか最近それは古いらしい この問題に関して、二つの点で間違っている事に言及したい まず、盗んで学ぶに関して前提を考えるべきである 後継を育てたり、労働者を育成するなら指導すべきである 見てわかるまで学べと言うのも、本当に学ぶまでお金が出るならそれはそういうやり方しかそこはできないってこと 一方で、仕事しろと言われているのに、教えてもらえないのは古い考えというよりは、その人がおかしいだけで

          技を盗んで学べは古いか問題

          お前が出世できないのは上司に嫌われてるからかも「論衡6」

          この「論衡」を翻訳するに当たり、私は本日の範囲のみしか読んでいません。過去に「論衡」に関する前提知識は、この本を選ぶときにwikiを少し読んだ程度です。なので、この先どうなるのかわからない状況で毎回記事にしています。 という、前提のもと今日の部分の所感なんですが ひねくれてるなぁと思う一方で 人間が介入する以上、完全公平な方法での組織運営は難しいと言えます 私自身就活するとき、相手企業に好かれるような対応を指導されましたし 就活本でも、直接間接問わず気に入られる方法を探っ

          お前が出世できないのは上司に嫌われてるからかも「論衡6」

          自分が考えた最高のアイデアが通らない理由「論衡5」

          最高の提案をしても受け入れられない事があります。 上司の見る目がない。 あいつはホントわかってない。 どう考えても自分が正しいのに、受け入れられない。 組織に所属していればそんな思いは何度もするものです。 決定権が相手にある場合、あなたの意見が通るかどうかは「正しさ」や「善」ではなく、上司の気に入る提案かどうかにかかっています。 あなたの価値観と同じような思考の持ち主であれば、あなたの提案はすんなりと通りますが、立場、考え方、価値観が異なればその人物にとって好ましい

          自分が考えた最高のアイデアが通らない理由「論衡5」

          みんなが出世したいわけじゃないのよ「論衡4」

          王様からすれば、優秀な部下は(裏切らなければ)喉から手が出るほど欲しい存在です。 自分と同じ目標に向かって、自分にはできない才能に溢れている部下は欠かす事の出来ない存在と言えます。 と、上司からすれば優秀な部下は確保したいわけですし、そういった部下は出世させていつまでも傍にいてほしいと思う訳です。 出世すれば給与も増えるし、名誉も高まるし良い事尽くめと思う訳ですが、中には出世に興味がない人もいるわけです。 イメージ的には、世を捨てて山にこもって自分と向き合う感じですかね。

          みんなが出世したいわけじゃないのよ「論衡4」

          才能あるあなたが不遇なのは、上司が無能だから「論衡3」

          論語で有名な孔子は、生きている間殆ど出世せず、貧乏な暮らしをしていました。 私も聞きかじりですが、当時の感覚で言えば、孔子はたいして出世もできず、功績もない人物です(論語も弟子がまとめたものですし) しかし、皆さんも知る通り「論語」は中国のとどまらず、世界で今も残る名著の1つです。時代を超えるほど、彼の思想は素晴らしい物でした。 つまりは、孔子ほどの天才的な人物であっても、彼を扱いきれる優秀な人物が居なければ出世できないというのが、本日の主張です。 第1回から「出世」を

          才能あるあなたが不遇なのは、上司が無能だから「論衡3」

          ダメな上司に従っても上手くいかない「論衡2」

          当たり前ですが、あなたの人事は上司の影響を受けます。 なので、上司には一定の敬意と従業員としての忠誠はあった方が良い訳です。 プライベートまで言われる筋合いはないですが、仕事をするうえで上司の業務命令には従うことが円滑な組織運営には必要です。 言い換えれば、意見は言うべき時を考えるべきだし、反抗するのは上策ではありません。(そこまで覚悟あるなら辞めた方がきっと楽な事もい多いでしょう) 同じ上司の下で働くのであれば、上司も人間ですから働いていて気分の良い人間を優遇するでしょ

          ダメな上司に従っても上手くいかない「論衡2」

          出世は運だから、お前の実力じゃねぇ、ってこともある「論衡1」

          行儀のよさには教養が出る 才能や能力がある人の方が出世に有利 とかなんとか、スペックが良いやつが出世しやすいかもしれないけれど やっぱり時の運としか言えない事もあるわけで なんであいつがみたいなって奴が偉くなることがあれば あんなに優秀な人がどうしてこんな低い地位にみたいなこともある 地位はその人間の実力や人望だけで選ばれないってことです と、ここまでは人生そこそこ生きていれば 「そんなもんよね~」 となると思うのですが この本が出た時期は、中国国内で今よりももっと

          出世は運だから、お前の実力じゃねぇ、ってこともある「論衡1」

          周礼101

          冬官考工記11 #冬官と考工記という役職についての章 凡相干,欲赤黑而陽聲,赤黑則鄉心,陽聲則遠根。凡析干,射遠者用勢,射深者用直。居干之道,葘栗不迤,則弓不發。凡相角,秋殺者厚,春殺者薄;稚牛之角直而澤,老牛之角紾而昔;疢疾險中,瘠牛之角無澤。角欲青白而豐末。夫角之本,蹙於腦而休於氣,是故柔;柔故欲其勢也。白也者,勢之徵也。夫角之中,恒當弓之畏;畏也者必橈,橈故欲其堅也。青也者,堅之徵也。夫角之末,遠於腦而不休於氣,是故脆,脆故欲其柔也。豐末也者,柔之徵也。角長二尺有五寸

          周礼100

          冬官考工記10 #冬官と考工記という役職についての章 匠人為溝洫。耜廣五寸,二耜為耦。一耦之伐,廣尺深尺謂之畎。田首倍之,廣二尺、深二尺謂之遂。九夫為井,井間廣四尺、深四尺謂之溝。方十里為成,成間廣八尺、深八尺謂之洫。方百里為同,同間廣二尋、深二仞謂之澮。專達於川,各載其名。凡天下之地勢,兩山之間必有川焉,大川之上必有涂焉。凡溝逆地阞,謂之不行;水屬不理孫,謂之不行。梢溝三十里而廣倍。凡行奠水,磬折以參伍。欲為淵,則句於矩。凡溝必因水勢,防必因地勢,善溝者水漱之,善防者水淫

          周礼99

          冬官考工記9 #冬官と考工記という役職についての章 凡攫殺、援噬之類,必深其爪,出其目,作其鱗之而。深其爪,出其目,作其鱗之而,則於視必撥爾而怒。茍撥爾而怒,則於任重宜,且其匪色必似鳴矣!爪不深,目不出,鱗之而不作,則必頹爾如委矣!茍頹爾如委,則加任焉,則必如將廢措,其匪色必不似鳴矣!梓人為飲器。勺一升,爵一升,觚三升。獻以爵而酬以觶。一獻而三酬,則一豆矣。食一豆肉,飲一豆酒,中人之食也。凡試梓,飲器鄉衡而實不盡,梓師罪之。梓人為侯。廣與崇方,參分其廣,而鵠居一焉。上兩个與