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『フィフティ・ピープル』

note、ずっとはじめようと思っては、何を投稿したら良いのか...と思い続けてはや1年近く...。10月に入ったことだし、マイペースな感じで、見たもの、読んだもの、食べたものをあげようかな、なんて…(続いたら、の話)


最近、なんとなく韓国の著者の本を手に取ることが多く。というのも、自粛期間に目覚めてしまった韓流ドラマや、インスタグラムで見漁る韓国インスタグラマーのファッションだったりに影響を受けていたりする延長線で、、な気がする。

最初の入りは、『82年生まれ、キム・ジヨン』(キム・ナムジュ著)とか。読んだ感想としては、たぶん日本よりもっと、根強いところで”女"だったり、"男"だったりの役目を一人一人が抱え、押し付けられ、押し付けつつ。てな、感じなんだろうか。映画は、またどんな感じなんだろうか。


フィフティ・ピープル』(チョン・セラン著)

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最近読んだ、『フィフティ・ピープル』は題名の通り、交差する50人の人々の話(あとがきによると、正確には51人らしい...)が、短編小説のようにギュッと詰まっている1冊。通勤する電車の中で、毎日5人分ぐらいの話を読むのを、密かな楽しみにしていた。

全部のストーリーを読み終わった後に、ふと。

普段、自分の毎日を生き抜くことに必死で、他人の居場所や言動を意識する余裕なんてなくて。他人は、私の目の前をすーっと通り過ぎてしまうけれど、この本はそんな自分が知らない、いや、知ろうとしてない、1人1人の人生をふっと、全く押し付けがましくなく想像させてくれる。

「ふと、想像してみる」これはきっと心だったり、頭だったりの豊かさにも繋がっていて、そんな豊かさを思い出させてくれる一冊。たぶん、全く押し付けがましくないのは、著者のチョン・セランさんのオープンマインドな心にあるのかな。そして、随所随所に散らばる、今の韓国が抱えている問題にも目を逸せない。それは、日本にも通ずるところで。そんなことにもハッと気付かせてくれる。

と言いつつ、50人分の話を読むのは、意外にも時間がかかった...笑(でもこの50人は実はどこかで繋がっている50人だったりするから、それを紐解いていくのも面白かったり)通勤時間に読むのにおすすめな一冊。


あと、これはパッケージに目を奪われて読んでみた。

女ふたり、暮らしています。』(キム・ハナ / ファン・ソヌ著)

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コピーライターのキム・ハナと元ファッション誌編集者のファン・ソヌが2人で暮らすことを決め、その生活を綴ったエッセイ。なんて、、理想なの〜。(笑)

選択肢なんて無数にあってもいいし、一緒に暮らすパートナーは異性でなければならないなんてことはない。でも、ルームメイトというには少し寂しい。それは、パートナーなんだよね。パートナーの意味を二重も三重も考えちゃう。でも、その選択を掴むまでには、ものすごい葛藤と、悩みと、寂しさがあったはず。それを経て来た人の言葉は説得力があって、強いんだよな。


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