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【詩】詩は露


深い森 詩は露
搾り取るように 滴が垂れる
滴は一滴ずつしか流れなかったが
隣の水の玉とひっつき 離れ 
艶やかに勢いを増していく

三日前に降った森の奥の雨は 
止んでもなお留まり続ける
木々を励まし 少しの間腰を下ろし
葉の裏に佇んでいる

露はすばしこい小動物のように
あるいは夜空を一閃流れる流星のように
しゅんと煌めき ぽたりと落ちて胸を穿つ

君よ
もし今君がどうしようも無く渇いていて
潤いが欲しければ 
詩をそらんじて 雨露で唇を濡らせ

陽の光は届かず 
ひんやりと 静寂が走る
ここには何もない
同時に 何も足すべきものがない



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