アーティストを知るのは、美術館や個展よりSNS?【500人に聞いてみた】
15歳から39歳までの500人に、アートに関するアンケート調査を行いましたので、その結果レポート(一部)です。
合わせて、アートに関してはさまざまな企業が調査を行なっているものがあるので、そちらも参照しながら書いていきたいと思います。
アンケート調査をした目的
個人的にアートに関するサービスを検討しているため、です。検討に先立ち「10-30代といった層はどのくらいがアートに触れ、また新しいアーティストに出会っているのか」と考えました。
後述しますが、私は「アーティストが挑戦できる機会を増やしたい」といったことを考えています。
アンケートの実施方法
次のような形式で実施しました。
なお、15-39歳に年齢を絞っていたり地域を絞っていたりするのは、そこが検討しているサービスのボリュームゾーンになるだろうと考えているからです。
美術館や個展に行くことがあるか
4割強の方が「美術館や個展に行くことがある」と回答しました。個人的な予想としてはもう少し少ないのかな?と考えていたので、嬉しい結果です。
ただし、「直近1年間で美術館や個展に行った」と回答したのは22.8%の人でした。コロナ禍もあって、頻度は低下しているのかもしれません。
参考:博物館や美術館に行く頻度(スリーエム社調べ)
今年、文化の日(11/3)にちなんで「綺和美」を運営するスリーエム社がアンケート調査を行なったようです。
その調査によれば、次のような結果が出たようです。
この調査からしても、約半数の方は美術館や個展に行くことに関心があると言えそうです。
また、クロス・マーケティング社も「美術館の楽しみ方に関する調査」(2021年)を行なっており、その調査では約3割が自主的に美術館などに行き、もう3割は誘われれば行く、と回答しているそうです。
新しいアーティストを知るきっかけがあるか
私の行なったアンケートでは「新しいアーティストを知るきっかけ」についても調査を行いました。まず、知るきっかけがあるかどうかという点については次のとおりです。
4割強の方が、何らか新しいアーティストを知るきっかけがある、と回答しています。その内訳(あると回答した人を100とした場合)は次のとおりです。複数回答です。
個別の経路としては「美術館・個展」が最も多いきっかけとなっているようでした。
次いで僅差でTwitterですが、Instagram、TikTokも含めた「SNS合計」でみてみると、約7割で「美術館・個展」よりも多くなります。
つまり、新しいアーティストを知るきっかけとしてはSNSが最も多い、ということが言えそうです。
もっとも、今回のアンケート調査は15-39歳を対象としているので、それが前述の傾向を強めている背景の1つにはなっていそうです。しかし、この層の人々にサービスを提供する上ではSNSは見逃せない経路だということは言えそうです。
アーティストが「挑戦できる機会」を増やしたい
アンケート調査の結果は、いかがだったでしょうか。
個人的に、アートはとても好きですし、著名な作品をはじめアート界には豊かな世界が広がっていますが、一方で、若手のアーティストが成功するには厳しい世界だったりもします。(アートだけに限った話ではありませんが)
そんな中でも、微力ながら、少しでも(特に若手の)アーティストの「挑戦できる機会」が増えれば…と私は考えていたりします。
そのための1つとして、「新しいアーティストを知る」ということが重要なポイントになるのではないかと考えています。今回はそれを考えための材料として調査をした一部をnoteでご紹介しました。
もちろん、アーティストの「挑戦できる機会」が増えていくためには「知る機会」だけではなく色々な観点が必要なのですが(そして色々考えているのですが)、それらはまたnoteに書くことができればと思います。
声を聞かせてください
アートについて、何かお役に立てるようなサービスが作れないか検討をしています。お気軽にお声がけください…!Twitterはこちらです。
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