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キャリコン①

キャリアコンサルタントの人と話をする機会があった。独立したフリーランスとして活動すると共に、いくつかの団体に登録して活動していると言う。彼女は元CA(客室乗務員)だったと言い、「人と交わる仕事を続けたい」としてキャリアコンサルタントの資格を取って、自身のキャリアも変えたと言う。

企業を早期退職した私の、55歳からの10年間のパラレルな仕事の仕方を話すと、「まさにそれが良いのです、今は一つの所に腰を据えない働き方が正しいのです」と言われた。私は早期退職後は就職をせずフリーターになり、一つの仕事に腰を据えず、かつ今までやってきたことはやらない(全て初体験の仕事に関わる!)と決めただけで、単にサラリーマンに飽きたからそうしてきたに過ぎないのだが・・・

その人は60歳だったが、「いくつまでキャリコンの仕事をするのですか?」と尋ねると、「時間や日数は徐々に減るかもしれないが、身体が動く限りはやろうと思っている」と言われた。私もこの歳になっての仕事はお金の為ではなく、健康維持のためにやっているようなものなので、健康第一に続けたいと答えた。

但し、その後の彼女の言葉で引っかかるものがあった。それは「この歳になっても社会のお役に立っている自分が嬉しい」と言われた言葉だった。
私自身は役立たずなので、自分が社会に役立っているなどと思ったことがない。私にとって仕事として成立するものは、以下の3パターンしかないと思っている。

それは、①求人があるから応える(社会の役立ちではなく企業側の都合でしかない)、②誰かがやらなければならないことなので仕方がなく行う(社会のお役立ちではなく、今まで育ててくれた社会への私個人の恩返しでしかない)、③自分で仕事を作って売る(社会に役立つものを売っているのではなく、あくまでも自分がやりたいことを売っているだけ)の3パターンである。

よって、私はこの歳になるまで、社会の役に立ったことはないし、役立つことも特にしてこなかった。もし役立つことがあるとしたら、④社会が求める要望を、社会に介入しながら身をもって解決する、ことだと思うが、そのような④の仕事は一度もしてこなかったし、残念ながらこの歳になって今さらやる予定もない。
・・・<明日へ続く>
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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