安静にしていても治らない!膝痛を根本から改善する方法(前編)
はじめに
あなたは膝痛に悩まされた経験はありますか?
膝痛に限らず、痛みを治そうと考えた時、
痛みが引くまで安静にしよう
痛みのある付近をマッサージして筋肉を緩めよう
ストレッチをして柔軟性を上げよう
筋トレして足りない筋肉を補おう
このような対処方法があるかなと思います。
しかし、安静にしていたはずなのにいざ走る距離を伸ばしてみたらまた痛みが再発してしまった、このような経験をしたことはないでしょうか?
僕自身も、2023年1月の中旬~3月にかけて膝の内側の痛みに悩まされていた経験があります。
その経験を通して、
「膝痛の根本原因は”膝”にはない。動きの改善が必要である。」
このように感じています!
痛みの原因がわかれば、対処も自ずとわかります。
前編では、なぜ安静にしていても治らないのか、再発を繰り返してしまう理由を紹介していきます!
1.なぜ安静にしていても治らないのか
1.1 痛みの大別~器質性疾患と機能性疾患~
なぜ治らないのかを理解するには、「痛みは大きく2つの分類に分けられる」ということを知っておくことが大事です。
膝痛に限らず一般的に痛みがある時には器質性疾患と機能性疾患の2つに分けることができます。
器質性疾患とは、レントゲンやCT、MRIといった医療機器によって画像診断されるものを指します。つまり医者によって診断される疾患になります。
膝痛で言うと、変形性膝関節症や腸脛靭帯炎(ランナー膝)、鵞足炎などがあたります。
一方で機能性疾患とは、画像診断では映らず原因は特定できないけれども、実際には痛みがある状態を指します。要するに何かしらの機能低下によって膝に負担がかかってしまっている状態になります。
治療家・トレーナーの立場としては、器質性疾患に対しては極端に言うと、できることはほとんどありません。正確に言うと、骨が折れていたり、筋肉が断裂しているといった場合には、直接的に治療介入するアプローチはほとんどないと言うことです。
器質性疾患に関しては自然治癒する疾患は自然治癒まで待つ、自然治癒しない疾患は医者による手術等のアプローチをすることになります。
しかし、基本的に100%の原因が器質性疾患と言うことはないため、機能性疾患を解決させていくことで痛みを軽減させていくことができます。
1.2 再発を繰り返してしまう理由
安静にしていたのに走り始めたらまた痛み出してしまった
せっかく治ったと思ったのに距離を伸ばしたら再発してしまった
このような経験をしたことはありませんか?
せっかく治ったと思ったのに再発を繰り返してしまっては、ランニングを楽しむこともできないですよね。
結論から言うと、再発を繰り返してしまう原因は
「痛みを生じさせてしまった根本の原因を解決できていないから」
と言うことができます。
痛みには器質性疾患と機能性疾患の二つがありますが、器質性疾患として診断名が付くような痛みが起きてしまったのも、そもそもは膝に負担のかかる動きを繰り返してしまったことが原因であると考えます。
つまり膝に負担をかけ続けた結果、骨や靱帯、組織が損傷してしまったり炎症を起こしてしまったと言うことです。
損傷や炎症を治すのは基本的に時間になりますが、そもそもの原因である膝に負担のかかる動きが改善されていなかったらどうでしょうか?
恐らくまた走っているうちに膝に負担が蓄積されて痛みが出てしまうかと思います。
これが再発を繰り返してしまう原因となります。
安静にすることで炎症は軽減していくため、治ったと感じてしまいやすいですが、膝に負担のかかる動きを改善できていないままでは、走り出すとまた痛み始めてしまうのです。
つまり、根本から膝痛を治していくためには膝に負担をかけてしまっている動きを改善していくことが大切ということになります。
僕はこの根本原因を解決する、負担のかかる動きを改善する、と言うことを治療においてとても大切にしています!
次回、後編では膝に負担をかけてしまう動きにはどのようなものがあるのか、膝痛の根本原因3種類を紹介していきます!
最後までご覧いただきありがとうございました☺
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