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「もう一度言いますね」が魔法の言葉に聞こえた

5日ぶりに社会復帰。
お客様の一言に思わず救われたのでここに書き留めておく。

接客をしているとお客様の話をうまく酌み取れないことがある。

何を言っているのかが分からない。
何についての話をしてるのかが分からない。
何が問題なのかが分からない。

よく聞いてみると全然難しくない内容でも、お客様に手間取らせてしまう事がちょくちょくある。
自分が想定していた内容とかけ離れたことを突然に投げかけられるのが苦手なのだ。言葉のキャッチボールが上手くできず、うまく手中に飛び込んできたボールでも思わず取りこぼしてしまう。

もう一度お願いしますとか、こういう事でしょうかと確認をすれば再度お話ししてもらえるのだけれど、少しでも焦ってしまうと緊張でいっぱいになってしまって、もう全く話が頭に入ってこないのである。

そんな時に聞こえてきた、お客様の言葉。

「もう一度言いますね」

この一言によって、私の頭は完全にリセットスイッチが押された。

はい、聞きます。
気持ちを落ち着けて、しっかりと身構える。
心がフラットになったからか、さっきまでのがウソみたいに言葉が入ってくる。
お客様の言っている意味がやっと分かったぞ。何回も同じことを聞いたはずなのに、この染み込みの違いはいったい何なんだ。

「もう一度言いますね」って魔法の言葉だ。

相手に何回言わせるのよっていう空気をぶつけず、ゆっくり聞いてくださいね、と柔らかく伝えることが出来る。もう一度チャンスを与えましょう、と。

わたし、これ真似する。
自分が客になった時や、誰かにものを伝えたい時。人に話していて、今伝わってないなって直感で思うことがある。
自分自身にも話を聞いてくれる人のためにも、落ち着いて、の念を込めて。やさしく「もう一度言いますね」と言う。

読んでいただきありがとうございます!