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1年間の育休で変わったこと!30代男性教員が考える家族と仕事のバランス!

2人目の出産に合わせて1年間取得した育児休業は、2024年3月末でおわりとなりました。

育児休業を取得する前は不安なこともありましたが、自分にとっては本当に大きな意味をもつ1年間となりました。

今回はそんな育児休業の1年間を振り返り、学んだことなどをまとめていきたいと思います。

男性の育児休業取得は、これからますます増えていくと思いますので、育児休業の取得を考えている方だけでなく、同僚や部下が育児休業を取得した方にも読んでいただきたいと思います。


(1)育児休業中に学んだこと

まずは、育児休業で学んだことをまとめていきます。

・子育てのリアルな忙しさ

子どもが1人から2人になり、目が離せなくなったこともありますが、仕事をしている時よりも家事や育児に時間をさけるようになったことで、よりリアルに子育ての忙しさを感じることができました。

特に、平日に一瞬も目が離せない子どもとずっと一緒にいなくてはいけない大変さや、自分のやりたいことが自分のタイミングでできないストレスがどのようなものなのか身をもって感じ、妻への感謝が増しました。

・育児の解像度のアップ

食事の準備や体調不良時の対応、予防接種など、仕事をしていて妻が育児の大半を担っていると、うっすらとしかわかっていなかったことがはっきりと分かるようになりました。

世の中の大半の父親は、仕事をしながら精一杯子どもと関わろうとしていると思いますが、やっぱり自分でやらないとわからない苦労というのがたくさんあります。

病院に行くにも他の病気をもらわないか気を使うし、せっかく作ったご飯を食べてくれないし、予防接種を予約していても、泣きまくってその時間に出発できないし、子育てがいかに思い通りにいかないか痛感しました。

こうした苦労を、妻と一緒にできたことで、子育てへの解像度は確実にアップしましたし、妻の日々の苦労にもこれまで以上に共感できるようになりました。

・保護者の思いの理解

自分が子育てに関わる時間が増え、上の子が保育園に通うようになったことで、教員という立場だけでなく、保護者としての想いや気持ちも理解できるようになりました。

仕事を続けていると、保育園の送迎に毎日行くことは難しいですが、育児休業中はほとんど毎日送迎することができ、子どもを送り出す親の気持ちや、迎えに行く際に保育園での様子が気になるのがよくわかりました。

この経験や感覚は、自分が学校現場に戻ってからの情報発信や保護者への連絡や伝え方などに確実に生きてくる経験になったと思います。

・世の中の親へのリスペクト

教員として働いている間は、
・始業時間に間に合うように朝食を食べさせて登校させる
・学校からの手紙類を毎日確認する
・宿題をやったか見る
・持ち物を確認する

などは、親がしっかりやって当然では?と思っていましたが、これらがとても大変だということに気づくことができました。

自分が仕事をしながら、子どもの朝食を準備して食べさせ、学校からのお便りに目を通しながら、持ち物の準備や宿題をきちんとこなさせることは本当にハードです。

子どもが2人以上いたら、本当に目が回るほど忙しいと思います。現場に復帰したら、保護者の大変さに寄り添い、教師も家庭もなるべく負担がない形かつ、子どもの学力や意欲を向上させられる方法を模索したいと思います。

(2)育児休業で得たもの

次に育児休業で得たものを紹介していきます。

・家族の絆

一番大きいのは家族の絆が深まったことです。育児休業の取得により、家族と共に過ごす時間が増えたことや、心にゆとりをもって生活できたことで、家族の絆はとても深まったと思います。

この1年間で家族の絆が深まったことは、今後家族に困難なことが起きた際にも、家族がバラバラになってしまうことなく、愛情でつながっていける基礎となっていくのではないかと思います。

ともすれば、仕事ばかりになってしまい、家族のことが二の次になってしまいがちな僕ですが、育児休業で家族と過ごす時間の大切さを実感できたことで、仕事<家族というバランスで過ごすことができると思います。

・育児への自信

育児休業に入る前は仕事を優先していたので、子どものご飯をつくることも、子どもを小児科に連れていくこともありませんでした。

育児のほとんどを妻が担っていてくれたため、食事の用意も病院に連れていくこともできないような状態で育児休業に突入しました。

ところが、妻の出産に合わせて上の子が発熱し、上の子の面倒を全て自分が見なくてはいけない状況が生まれました。

病院に行くか行かないか、何をどのタイミングで食べさせるかなど、全てを自分で決断して行動しなくてはいけないという状況に追い込まれ、何とかこの危機を乗り切ったことで育児への自信をつけることもできました。

育児休業中は、
・掃除
・洗濯
・食事の準備
・買い物
などの家事全般から、
・保育園の送迎
・子どもとの外出
などの育児にも多くの時間をかけることができたため、子どもの様子もよく把握でき、育児についての自信をもつことができました。

仕事をしていると、妻の方が子どもと過ごす時間が長く、どうしても夫は教えてもらうという立場になりがちで、主体的に動きにくいこともありますが、育児休業期間は妻と対等に育児にかかわることができたと思います。

・子どもとの信頼関係

一緒に過ごす時間が長くなったことで、子どもとの信頼関係をより深めることができました。

仕事をしていると子どもが寝ている時間に出勤し、子どもが眠い時間に帰ってくるというような生活で、平日に子どもと過ごす時間が限られていましたが、育児休業中は朝から晩まで子どもと時間を共有することができました。

一緒に過ごす時間が長くなったことで、子どもの成長もより感じられましたし、子どもへの愛情も一層深まりました。

仕事に復帰しても、子どもと過ごす時間をこれまで以上に大切にしていきたいと思います。

・noteとXのフォロワー

育児の合間の時間を使って、育児休業に入る前から始めていたnoteと、育児休業に合わせて開始したXでの発信を継続しました。

他の人から学ぶことも多いですし、自分で発信することで、自分の生活や実践を振り返ることにつながっています。

noteは現在400人のフォロワー、Xは700人のフォロワーがいます。特にnoteでの発信は、週に一回の投稿に切り替えたあたりから、定期的な投稿を継続できており、それがフォロワーの獲得につながっていると思います。

育休復帰後も発信を続けていきたいと思います。

・新たなモチベーション

育児休業に入る前は、教員という仕事をこのまま続けていくか迷っていましたが、育児休業を経て教員という仕事の良さを改めて見つめなおすことができ、新たなモチベーションをもって仕事に復帰できています。

育休前は、保護者対応や部活動指導で毎日疲弊しており、仕事を楽しいと思うことが少なくなっていました。

ですが、育児休業期間中に他の職種を見てみたり、教員の福利厚生の手厚さを知ったりしたこと、復帰後にやってみたい数々の実践に出会ったことから、教員として復帰してバリバリ働きたいというモチベーションが復活しました。

ワークライフバランスを大切にしつつも、高いモチベーションで仕事を続けることができそうなのは、育児休業の意外なメリットでした。

(3)できたこと

育児休業で時間ができたら、やってみたいと思っていたことのうち実際に実行できたものを紹介します。

・家計の見直し

ずっと「やりたいな」むしろ「やらなくては」と思っていた家計の見直しに着手しました。

FPさんにお願いして、各種保険や税金、貯金やNISAなどを総合的に見直しました。

仕事しているとなかなか手が回らず、後回し後回しにしてしまっていたので、(多少お金はかかりましたが、)この期間を利用して家計の見直しを実施できたのは非常によかったです。

・ダイエット

30代に入って徐々に増加していた体重を、食生活改善+ランニング+筋トレで落とすことができました。

働いていて育児もしていると、なかなか運動する時間を確保することが難しいのですが、隙間時間をうまく活用して、今後も適切な体重を維持していきたいです。

ダイエットについては、いずれ別記事にまとめたいと思っています。

・部屋の片付け

徐々に散らかっていた部屋や収納の片づけにも着手することができました。

これも働いていると、休日の休みたい時間を使ってまでやるのが面倒だったりして後回しにしがちなのですが、子どもが寝てくれている時間などを活用して進めることができました。

今後もきれいな状態を維持したいと思います。

・転職への気持ちの整理

育児休業中には、いくつかの転職サイトに登録して、転職も検討しました。

いろんな職種を見る中で、教員の仕事のやりがいや福利厚生の良さを逆に気づくことができ、転職への気持ちを整理することができました。

今後も、仕事のストレスが高まると転職への気持ちが高まるかもしれませんが、復帰後しばらくは転職のことを考えずに、高いモチベーションで働くことが出来そうです。

・平日のお出かけ

人の少ない平日に、テーマパークなどに出かけることができたのもよかったです。

教師として働いていると土日祝日しか休みがとりづらく、テーマパークなどは基本的に混雑しているのですが、平日に人の少ないタイミングを狙って外出することができたのは、子連れで出かける負担が減りました。

混雑時に行くよりもストレスが低く、子どもも大人も楽しむことができ、すごくいい時間を過ごすことが出来たと思います。

(4)不安だったこと

育児休業に入る前に、不安だったことが実際にどうだったかを紹介します。

・収入

一番心配だったのは収入です。収入については、過去のnote記事でもたびたび触れてきましたが、思ったより何とかなったなというのが正直な感想です。

ただ、収入の減少を予測した際に、手取り額と育児休業給付金の総額を比較していたため、給料から天引きされている住民税や保険料などの請求があることをすっかり忘れていたのが誤算でした。

結構な額の請求が来たので、そのあたりももう少ししたら記事にしていきたいと思っています。

今後は、給料を家計簿に入力する際に、手取りだけでなく天引きされている額も入力するようにしようと思うようになりました。

・キャリア

育児休業の取得が今後のキャリアにどう影響するかも心配でした。が、今はそんなに気にしていません。なぜなら、管理職になりたいとそれほど思ってないからです。

育児休業が今後のキャリアにとってプラスにできるか、マイナスになるかは今後の自分の仕事ぶりで変わってくると思うので、プラスにできるように頑張っていきたいと思います。

・同僚とのつながり

同僚との関係がどうなるかも心配でしたが、育児休業の取得を肯定的にとらえてくれる同僚が多かったです。食事に誘ってもらえる機会もあり、復帰後も安心して働くことが出来そうです。

男性で育児休業を1年間取得するケースはまだまだ珍しいので、同僚にどう思われるかは結構不安だったのですが、今のところ(僕の前では)好意的な反応を示してくれる同僚が多かったのはすごく助かりました。

(5)育休前後で変わった考え方

育休に入って家族と過ごす時間が長くなったことで、復帰後は仕事と家庭の時間配分を見直し、家庭に比重を置いていきたいと思うようになりました。

小さい子ども二人を抱えて育児をする妻の負担を少しでも減らしたいですし、あっという間に成長していく子どもたちとなるべく多くの時間を一緒に過ごしたいです。

わが子の親は自分たちしかいないので、仕事に熱中するあまり家庭に負担をかけたり、家庭をないがしろにしてしまわないように気を付けていきたいと思います。

また、仕事のために生きているのではなく、家族と豊かな時間を過ごすために働いているということも忘れないようにしたいです。

(6)まとめ

今回は育児休業で学んだことや、育児休業取得前と取得後の考えの違いを紹介しましたがいかがだったでしょうか。

男性の育児休業はまだまだ難しいところもありますが、今後確実に広がっていくと思います。僕は育児休業を取得して本当によかったと心から思っているので、この記事が育児休業取得を迷っている方の後押しになることを願っています。

今回の記事が、みなさんの参考になれば幸いです。

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