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三つの罪、四つの罪のゆえに:聖書をめぐる旅 7/20

7/20(水)
 ユダの町に住むアモスという羊飼いであり、いちじく桑を栽培する人が北イスラエルに遣わされて預言します。それは、どんな意味があるのでしょうか? 


アモス書1章

3主はこう言われる。
ダマスコの三つの罪、四つの罪のゆえに
わたしは決して赦さない。
彼らが鉄の打穀板を用い
ギレアドを踏みにじったからだ。
 

アモス書2章

12しかし、お前たちはナジル人に酒を飲ませ
預言者に、預言するなと命じた。
14そのときは、素早い者も逃げ遅れ
強い者もその力を振るいえず
勇者も自分を救いえない。
15弓を引く者も立っていられず
足の速い者も逃げおおせず
馬に乗る者も自分を救いえない。
16勇者の中の雄々しい者も
その日には裸で逃げる、と主は言われる。

アモスという人はどんな人?
 アモスは、ユダの国、エルサレムの南にあるテコアという町に住む羊飼いでした。また、いちじく桑を栽培する人でした。彼は、預言者でも、預言者の弟子でもありませんが、神様が語られた言葉を携えて、北イスラエルに遣わされ、北イスラエルの祭司アマツヤと対決します。
 アモスが活躍した時代は、ユダの王ウジヤの時代であり、北イスラエルではヤロブアム二世の時代です。ヤロブアム二世の時代は最も繁栄した時代で、領土拡張政策が続けられ国内の生活水準が著しく向上したと言います。ある意味、最も経済成長している国に対して、最も身分の低い羊飼いの生活をしているアモスが遣わされて預言しています。
 1章と2章は、イスラエルとその周辺の国(7か国)に対する神様の警告が語られています。特徴は、「●●には三つの罪、四つの罪のゆえにわたしは決して赦さない」という言葉が繰り返し使われていることです。
3+4=7は完全数+無限数=完全数となり、諸国の罪は到底赦しがたいことを表しているそうです。
 私にとっては、律法の専門家でも預言者の仲間でもない羊飼いが用いられることに意味があるように思わされました。
神様は地上を見渡し、神様と心が通じる人をお遣わしになります。
何の仕事をするか、何の権威があるかではなく、アモスの心を持ち、大胆に行動する人を求めておられるのかもしれません。終わりの時代に、すべての人に神の霊をそそぐとヨエル書にありました。普通の人に神の霊が注がれ、大胆に天の御国を証しすることの先駆けのように思いました。
 

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