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この日を書き記しなさい:聖書をめぐる旅

6/22(水)
 今日の聖書箇所では、2人の女性の行為とその裁き、またエルサレムがバビロンに包囲された後に起こることが、象徴的なたとえによって警告されています。
  

エゼキエル書23章 

1再び、主からのことばが私にありました。
2-3「人の子よ、二人の姉妹のことを話そう。二人はうら若いおとめであったころ、エジプトで淫行を繰り返していた。 4-5姉はオホラ、妹はオホリバと言った。この二人とは、サマリヤとエルサレムのことだ。二人はわたしの妻となり、それぞれ息子や娘を産んだ。ところが、オホラはわたしのもとを離れて他の神々に走り、隣のアッシリヤ人を愛した。
9それでわたしは、アッシリヤの神々に夢中になっている彼女を、アッシリヤ人の邪悪な手に渡した。 10彼らは彼女を裸にして殺したうえ、その子どもたちを連れ去って奴隷にした。彼女の名は、当然の報いを受けた悪女として、女たちの語り草となった。
11妹のオホリバ(エルサレム)も、姉の身に起こったことを見ていながら、同じことをしたばかりか、さらにひどい罪を犯した。 12彼女も、堂々と軍馬にまたがった若者、りっぱな制服を着た士官であるアッシリヤ人に、手当たりしだい、だれでもよいとばかりに媚びへつらった。 13こうして妹も、姉の歩んだ道をまっしぐらに進んだ。
28神である主は語ります。「わたしは、あなたが忌みきらう敵どもの手にあなたを必ず渡す。 29彼らは憎しみをこめてあなたを罰し、何もかも奪い取って、裸にして放り出す。こうして、淫乱の恥がすべての国々にさらされるのだ。 30それも自分で招いたことだ。外国の神々を拝み、偶像礼拝によって自分自身を汚したからだ。 31あなたは姉と同じ道をたどったので、わたしは姉を滅ぼしたのと同じ恐ろしい罰を、あなたにも下す。


 オホラとオホリバが表すモノは、北イスラエルと南ユダということでした。彼女たちは、偶像と姦通したことが裁かれています。ここで偶像とは、政治的な同盟を指します。主の怒りは、主ご自身が自分たちの民に繰り返し「生存と防衛の保障」を示しているのにも関わらず、他国との同盟を助けにしたことです。
また、自分たちの子どもを偶像のために火の中を通らせたことがあります。その手を地に染めたまま主の宮に来て聖所を汚したとあります。これらは、神の国の市民である者に対する最も重要な命令の「神の国と神の義をまずもとめなさい」という命令をないがしろにするものだったのです。


エゼキエル書24章

第九年の十月十日のことである。その月の十日に、主の言葉がわたしに臨んだ。 2「人の子よ、この日付、まさにこの日を書き記しなさい。
6神である主はこう語ります。
「ああ、流血の町、エルサレムはのろわれよ。
おまえは、さびと傷とで穴だらけになった
なべのようだ。
その中から一切れ一切れ、肉を取り出せ。
どれが良いということはなく、みな同じだからだ。
10さあ、薪をくべ、どんどん火を燃やせ。
なべを煮えたぎらせるのだ。
肉をよく煮てから、なべを空にし、骨を燃やすのだ。
11空のなべを炭火にかけ、
そのさびや汚れを焼き落とせ。
12だが、すべては骨折り損だ。火をどんなに強くしても、さびや汚れは落ちずに残るからだ。 13そのさびと汚れとは、偶像を礼拝してやまない、みだらな行為のことだ。
16「人の子よ。わたしはあなたの愛する妻を取り去る。彼女は急死する。しかし、悲しんではならない。決して泣いてはならない。涙を流してはならない。 17ため息はついても、声を立ててはいけない。彼女の墓で、声を上げて泣いてはいけない。頭にターバンを巻き、足に靴をはきなさい。慰めにと、友人が持って来る食べ物を受け取ってはいけない。」



 ゼデキヤの治世の9年10月10日が記録されるように語られています。
その日は、バビロンの王ネブカデネザルにエルサレムが包囲され、城壁が破られエルサレムの終局が始まった日です。そして2つの象徴的な行動をするように命じられます。
一つは鍋で肉をゆで、さらに空にした鍋を空焚きにする。
一つはエゼキエルの妻の死に対して、エゼキエルがとった情けのない態度。
これらは、エルサレムに対する警告になっています。
人々は熱湯の中を通らされ、偶像礼拝の罪は火で燃やされる。また、身内が死んでも悲しむこともできず、葬儀もできない。バビロンによる破壊と侵略、その日が、来たことが記されています。

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