見出し画像

生き方と、まずは目の前の人を…

とあるコールセンターで働いていた時のことを2つ書いてみた。



生き方

あなた、他の人に興味持ってないでしょ
みんなと仲良くしてください
毎日全員と一言でもいいから話しかけなさい

チーフに言われたこと。
あなたはどう感じましたか?

私は小学3年生の時に、幼稚園からの幼なじみと初めてクラスが離れた。その影響からか、人見知りをするようになった。あとは思春期かな、自分って何だろう、他の人から見たらどう見えるんだろう、そう考え始めたのも一因だと思う。

大学生になってからは克服しようと自分から話しかけることに努めていたけれど、このコールセンターに長居するつもりはなく、私自身話したくないことが多々あったのでそんなに話しかけていなかった。それを見かねたチーフに注意された。

もうひとつ言い訳をすると、社員さん、直接雇われているパートさん、派遣で待遇等に差があって同じ雇用形態の人じゃないと話しにくかった。

それなのに定期的に教育と称して、その会社の創業者さんの生き方を私達もしましょう、他の人にも広めましょうって押し付けられてとてもしんどかった。お仕事の理念を共有したいのなら分かるけれどプライベートにまで口を出されるのが嫌だった。

私は私のペースでどう生きていきたいかを決める。
わからないよって方は、現時点でやりたいこと、やりたくないことを紙に書き出してみてほしい。
それさえもわからない方は、ただ日々を丁寧に過ごしてほしい。その中で何についてどう感じるかを少しずつ言葉にしてみて。今日のご飯は何が食べたいとか、空模様を見てどう感じたとか…

実際に自分のなりたい在り方でいる人を見つけるかもしれない。でも完璧に同じになれないから良いなと思ったところを寄せ集めるのがやりやすいかも。

何もかもがわからない方は
どうか少しずつでも自分の声をきいてください。
無視され続けると声を上げるのが辛くなって聞こえなくなってしまうから。

                                                       生き方 了


まずは目の前の人を…

振り返るとTちゃんが泣いていた。保留中のようだ。
「泣かんでいいけんお客様はなんて?」
社員さんの詰問に私の中で何かがすっと冷めていった。Tちゃんは必死に堪えながら事情を説明していたがほとんどなんて言っているのか分からなかった。1度溢れた感情は安心と時間にしか解決できない。別の社員さんが音声確認を終えて電話を引き継いだ。

私もこのコールセンターでは何度も泣いた。でも見られたくなくて3分で抑えると強く言い聞かせてトイレで泣いていた。私の場合はお客様からの※お叱りの言葉じゃなくて、チーフから言われるアレコレだった。どうしてもトイレまで持たなくて、1度だけチーフの前で涙目になってしまった。その時もやっぱり「泣かれん」って威圧的な笑顔で言われた。

感情をコップの水にたとえた方は本当にすごいと思う。こんなにぴったりなたとえはないとさえ思う。

水は少しずつ溜まっていく。ぽちゃん、ぽちゃんと。そしてコップには限界があるからいつか溢れてしまう。これを解決するには水を抜くか、器を大きくするか。どちらにしてもすぐにどうこうできなくて、安心と時間がいる。どうにかしろよ!ってコップを掴んで揺すってしまっては更にこぼれていくだけなんだ。


TOSことテイルズオブシンフォニアが大好きなんだけど、その中でロイドのセリフ。

目の前の人間も救えなくて世界再生なんてやれるかよ!

転じて
目の前の従業員さえ大切にできなくてお客様を大切になんてできるかよ!


                                  まずは目の前の人を… 了

※誤解のないように、本当のお叱りの言葉は真摯に受け止めていますがここで言ってるのはただの八つ当たりをやんわりとした言葉にかえています。

今回も読んでくださってありがとうございます!いつもとちょっと違う感じで書いてみたのですがいかがでしたでしょうか?
次回もよろしくお願いします(^o^)/