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ひとりひとり支え:聖書をめぐる旅 2/4

2/4(金)主の神殿を建てるために集まってきた人たちは4万人、集まった献金はおよそ28億円。神様は、捕囚の地にあってもエルサレムの民を守っていたことがわかりました。詩編145編は、神様が私たちのことをどのように見ておられる方か、伝わってきます。
 
エズラ記2章 

68エルサレムの主の神殿に着くと、家長の幾人かは、神殿をその場所に再建するために随意の献げ物をささげた。 69彼らはそれぞれ力に応じて工事の会計に金六万一千ドラクメ、銀五千マネ、祭服百着を差し出した。
70祭司、レビ人、民の一部、詠唱者、門衛、神殿の使用人はそれぞれ自分たちの町に住んだ。イスラエル人は皆それぞれ、自分たちの町に住んだ。

→キュロス王の呼びかけに応じてエルサレムに戻ってきたのは42,360人
(うち、祭司は4,289人、レビ人139人)となっています。
リーダーはゼルバベル、祭司のリーダーはヨシュアです。
また、神殿再建のためにささげられた金61,000ドラクメ(518kg)とは現在の金額にすると25億円、銀5,000ミナ(2850㎏)とは、3.1億円に相当します。
バビロンに連れていかれた民は、捕囚の地で豊かになって帰ってきたことが想像できます。
何故、彼らは捕囚の地で豊かになれたのでしょうか?
エレミヤ書の29章にヒントがあるようです。

4「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。わたしは、エルサレムからバビロンへ捕囚として送ったすべての者に告げる。 5家を建てて住み、園に果樹を植えてその実を食べなさい。 6妻をめとり、息子、娘をもうけ、息子には嫁をとり、娘は嫁がせて、息子、娘を産ませるように。そちらで人口を増やし、減らしてはならない。 7わたしが、あなたたちを捕囚として送った町の平安を求め、その町のために主に祈りなさい。その町の平安があってこそ、あなたたちにも平安があるのだから。

 神様はバビロン捕囚で異国に連れ去られた民に、エレミヤを通してメッセージを送っています。それは、連れ去られた地で家を建て、家族を養い、その町の平安を求め、その町のために主に祈りなさい。その町の平安を祈りなさいというものでした。
それゆえ、こんなにたくさんの捧げものを持って、エルサレムに帰還できたというのです。
私たちの地上での生活も、ある意味異邦の地での生活になります。
異国に連れ去られたエルサレムの住人と同じようにこの町のために祈ることが私たちに求められているようにも思います。それぞれ派遣されたところ、任された地において、平安を主に祈りたいと思います。


参考資料:立川福音自由教会:エズラ1章〜2章「わざわいではなく平安の計画の実現」

詩編145編

8主は恵みに富み、憐れみ深く
忍耐強く、慈しみに満ちておられます。
9主はすべてのものに恵みを与え
造られたすべてのものを憐れんでくださいます。
14主は倒れようとする人をひとりひとり支え
うずくまっている人を起こしてくださいます。
15ものみながあなたに目を注いで待ち望むと
あなたはときに応じて食べ物をくださいます。
16すべて命あるものに向かって御手を開き
望みを満足させてくださいます。
18主を呼ぶ人すべてに近くいまし
まことをもって呼ぶ人すべてに近くいまし
19主を畏れる人々の望みをかなえ
叫びを聞いて救ってくださいます。
20主を愛する人は主に守られ
主に逆らう者はことごとく滅ぼされます。

→短い詩ですが、神様が私たち人間をどのように
見ておられ、どのような方なのかがコンパクトに美しく表現されています。
教会でよく賛美する曲の歌詞も、この詩編から引用されているように思いました。
私が励まされたのは、次のフレーズです。
「すべてのものに恵みを与え」
「主は倒れようとする人をひとりひとり支え、
うずくまっている人をおこしてくださいます」
「主を呼ぶ人すべてに近くいまし」
私のような者も、この詩の中に含まれていることに感謝します。また、今この文章をお読みになっている方も、主のまなざしの中にあることを信じます。



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