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俯瞰して自分と対話してみる。

いきなりですが、センスってなんでしょう?「君はセンスがあるね。」とか「デザイナーはセンスがないとできないからすごいよ。」とか。
デザインやファッション関連などクリエイティブに関わる仕事をしている人にとってはよく、聞き覚えのワードかと思いますが、僕はセンスって元々ある人はほとんどいないと思ってます。

僕もいまはデザイナーという肩がきでお仕事をいただけるような、ある種“デザインセンス”は持ち合わせているかと思います。ただ、僕の過去を振り返ると小学校〜高校生までは美術の成績は大体C以下というセンスのない状態もあったんです。つまりどんな人でもセンスは成長させられると僕は思っています。

takram田川さんの著書“イノベーション・スキルセット”の中には、「センスはジャッジの連続から生まれる」という言葉が書かれています。
つまり日々の生活にある細かな分岐点でどれだけその事柄について検討して判断を下しているか。ということです。何事も場数を踏むとセンスが芽吹いていくのですね。そして、行動や意識次第で今日よりも明日、明日より明後日といったようにセンスは伸びていくはずです。

ということで、今回は“イノベーション・スキルセット” のなかにあるセンスを磨くトレーニング「ふせんトレーニング」を紹介したいと思います。

ふせんトレーニングとは。

すごく簡単なので、さらっと説明します。

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というたった3ステップです。雑誌でなくてもピンタレストで良いもの・ダメと思うもの・わからないで分類していくやり方でもありかなと思います。このふせんトレーニングでセンスがないバロメータは黄色のふせんの数です。やっていく中で黄色のふせんの数を減らしてYes/Noを自分の中ではっきりすることができれば自然とセンスは磨かれていきます。

このふせんトレーニングには、続きがあります。自分よりもセンスがあると思う人にふせんトレーニングの結果を見てもらい感想を聞いてみることや、赤のふせんがついた要素を青のふせんにするためにはどうしたら良いか検討してみるなどしてみることでさらにセンスが磨かれていきます。

街中や電車の中などでも、ふせんトレーニングをすることも可能です。この椅子は見た目は青だけど座り心地は赤だなとか。僕は電車で座っている時、反対側に座る人の靴だけを見て靴総選挙なるものを自分で勝手に開催したりしてます。笑

自分の趣味嗜好と対話してみる。

前項を踏まえて良い機会なので、自分の好きな物を並べて見て趣味嗜好と対話してみることにしました。

まずは小物たち。

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・AppleWatch
・iPod Classic
・AirPods pro
・Anker soundcore
・osmopocket
・友達が作ってくれたフランスのスプーンバングル
・西荻窪「FALL」で買ったブローチ2種
・イオッセリアーニのリング
・guepardのメガネ
・Aesopのボディスプレー

と言った内容。小物になるとやはりモノトーンのカラーになりますね。材質はアルミやシルバーなどやや冷たさが感じるものが好きなようです。

続いて服。

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・ヴィンテージのシャツ
・オハイオ州のマクドナルドTシャツ
・supremeのTシャツ
・ジャーマントレーナー
・NewBalance 990v4
・midorinotentのハンティングベスト
・paletownのトートバッグ

服に関しては、まだたくさんお気に入りがあるのですが一旦並べやすいものだけ。小物に比べると、色はありますがくすんだ色味が多い印象。白いTシャツは好きなんですけど微妙にくすんだ白が多かったり。

自分の好きな映画や写真を振り返ってみると、冷たく・くすんだ色味が好きだったりします。このように自分の趣味嗜好と対話してみると自分のセンスが光る場所が見えてくる気もしますね。

もっと発展させると、自分が買ったものに対して理由をつけて言葉にしてみると自分の中に起きたコンテクストを確認することができると思います。これを相手のコンテクストを観察するためのトレーニングにも使えそうですね。おもしろうそうなので今度noteに書いてみます。

まとめ

センスや自分の考え方を整理する意味でもふせんトレーニングは役立ちそうです。特にデザイナーの新人教育にはもってこいのトレーニングだと思います。ぜひ活用していきましょう。田川さんの本も是非読んでみてください。


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