サッと消えた新卒

緊急事態宣言という異例の新年度となった2020年4月。
そこからもうすぐ3ヵ月が経とうとしている。
新入社員の中には、社員研修もままならない中、現場に出るということになった人もいるかもしれない。
逆に、内定者の時期から戦力化すべくOJTを積み重ね、4月時点には社員と同様に働き赤字ではなく黒字になれる新卒もいるだろう。

彼らの違いは会社の教育体制なども大きくかかわっていると思う。

ただ、4月に入社してスタートを切る新卒も、内定時代からガッツリやっていた新卒も、その後、社会人としての考え方をインストールできなければ、その会社で結果を残すことも出世をすることもないだろう。

大企業だろうがベンチャー企業だろうが、考え方・姿勢・行動が伴わなければ腐るだろうし、逆に腐葉土を栄養に変えて成長するようになる。

研修期間というのは、実務の勉強というよりも、社会人として働くための考え方・姿勢を学ぶ時期であると考えている。そこで土台が固まらなければ、正直どこに行っても長続きしないだろう。

表題のサッと消えた新卒は、今の時期に消えた新卒を思い出して付けたものだが、彼・彼女らに共通していたことは、土台が固まらない中で「ここは自分の居場所ではない・価値観が合わない」と判断したのではないだろうかという点だ。

メディアの報道姿勢を風刺した画像でよく目にするこの画像。

画像1

サッと消えた新卒たちは、この画像のカメラに映る映像部分を見ているという感じがしている。
(もちろん映される側が凶器を持っているということはない)

私自身、係長職にまで昇進してきたが、いまだに視野が狭いことや横暴な言動をしていたのではないかと自分を恥じる瞬間は多々ある。
上司や先輩は超人ではないということだ。

視野が狭い時は、自分が思っている以上に狭くなっていることに気付かないし、それが当たり前に見える範囲内と感じてしまう。
定期的に自分を俯瞰して見れる目(鳥の目とか鷹の目と呼ばれているやつ)を持てているのか見つめ直してみるといいのかもしれない。


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