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学校におけるDX化を阻む壁:管理職の「変化への慎重さ」

学校におけるDX化を阻む壁:管理職の「変化への慎重さ」

学校現場におけるDX化は、教育の質向上や持続可能な教育体制の構築に向けて、大きな可能性がある。しかし、その推進にはいくつかの課題が存在する。その一つが、管理職などの「変化への慎重さ」です。
管理職になるような人たちは、豊富な経験と実績に基づいて現在の地位に就いている。基本的な仕事は人並み以上にこなせる。これまでのやり方で仕事をこなしてきたゆえに、大きな変化を伴う新しい取り組みに慎重な姿勢を取る傾向がある。

1. 変化への慎重さ
長年培ってきた経験や価値観を大切にする人間にとって、DX化は未知の世界への挑戦であり、慎重な検討が必要だと捉えている。さらに、彼らの態度からは新しい技術やシステムを習得することへの負担や、慣れない方法で仕事をすることに対する不安も感じられる。

2. 業務負担への懸念
日々の業務に追われる管理職にとって、DX化に関する情報収集や学習、新しいシステムの導入や運用には、時間と労力がかかる。限られた時間の中で、さらに負担を増やすことに懸念を抱くのは当然でもある。

3. 具体的なイメージの欠如
DX化によって具体的にどのようなメリットが得られるのか、具体的なイメージが湧かないことも、慎重な姿勢の要因となっている。教育現場におけるDX化の成功事例や、具体的な活用方法を提示することで、理解と意欲を高めることが重要だと感じる。

慎重さによる影響
管理職の慎重さは、学校全体のDX化を確実に遅らせる。

  • DX化推進のためのプラットフォーム整備の遅延

  • 集めた情報活用による新たな価値創造の立ち遅れ

  • 教職員全体のDX化への意識の低迷

  • 教育現場におけるイノベーションの停滞

これらは、結局、子どもたちの学習環境にも悪影響を及ぼす。

克服に向けた取り組み
1. 丁寧な説明と情報提供
DX化の必要性や目的、具体的なメリットを丁寧に説明し、理解を深めることが重要。成功事例や具体的な活用方法を紹介することで、イメージを具体化し、意欲を高める。

2. 段階的な導入とサポート体制の構築
いきなり全ての業務をDX化しようとせず、小さな取り組みから始めて、段階的に移行していくことが重要。教職員への研修やサポート体制を充実させ、不安を解消し、スムーズな導入を支援する。

3. 管理職への研修
DX化に関する基礎知識や最新動向、具体的な活用方法などを学ぶための研修を実施する。自身も変化を先導する存在となることで、教職員全体の意識改革を促す。

4. 外部人材の活用
DX化の専門家などの外部人材を活用することで、専門的な知識やノウハウを取り入れることができると考えられる。問題は、現状、そこまで優秀な人材が依頼可能な範囲にいないこと。

5. インセンティブの導入
DX化に積極的に取り組む教職員や学校に対して、インセンティブを導入することで、意欲を高めることもできるだろう。これは教育委員会に頑張ってほしい。ただ、実際、これは無理だろう。工夫して成果を上げても何もないのが本当に苦しい。転職考えるか、、、

6. 教職員の意見を取り入れる
DX化を進めるにあたっては、教職員の意見を取り入れ、現場の声を反映することが重要です。ボトムアップ型の改革によって、より効果的なDX化を実現される。これをするためには業務の見直しが急務。こっちはトップダウンでやってもらわないと難しい。年間行事計画を立てている段階であちこちから入ってくる、断ることが実質無理な以来の数々で、どれほど年間の行事計画がきつくなっていることか、、、、いったん一切の外部との連携という連携をやめて、校内の活動だけで自給自足する教育にしてみればいいんじゃないかと思ってる。それでも必要なものだけ戻して後は切り捨てればいい。

まとめ
学校におけるDX化は、教育の未来を担う重要な取り組み。
管理職の「変化への慎重さ」という課題を克服するためには、丁寧な説明と情報提供、段階的な導入、サポート体制の構築、研修の実施、外部人材の活用、インセンティブの導入、教職員の意見を取り入れることなど、多角的なアプローチが必要。

そして、たぶん9割の学校ではこれらのアプローチをボトムアップで実現させることは不可能、、、悲しいけどね、、、、
管理職を動かせる上の方にいる人たちにここのところを理解してほしい。

関係者全員が協力し、積極的に取り組むことで、教育現場におけるDX化を推進し、生徒たちにとってより良い学習環境を実現することができるでしょう。

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