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群衆……本屋さんで思ふこと。



原稿書きに疲れて、本屋さんに行った。
本屋さんは、酒場と同じくらい大好きな場所だけれども、
棚を見れば見るほど、毎度落ち込む。
まずは
「世の中、本ありすぎ。私がつくった本、埋もれる」となり、
「ま、これだけ出てりゃ、売れなくても仕方ない」と慰め、
「だから、私でも本つくることできる」と納得させている。
なんてイイワケ&自己肯定したのちは、
「安っぽい紙だなぁ」とか
「また同じ企画か」とか
「束も中身も薄っぺらいなぁ」なんて
文句や批評をココロの中で充満させたり、
ブスッと針をさしてまっさらにして……を繰り返す。
そうそう、
今日は「本」についての「本」が多くて辟易した。
傷を舐め合ってるなぁ、と思う。
そんな商業出版の業から、はやく抜け出したい。
でも、もがけばもがくほど沈んでゆく。
なにも考えず、
目の前のスペースに、
文字を埋めつくせばいいのだろう。
商業ライターとはそういうものなのだ、が。

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