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精進料理に目覚める3歩前 #46 青森

念願の函館から船での青森入りを果たしたワタクシである。

もう何月の事だったのかさえあやふやであるが
バスで走り抜けた青森の山の中は白かった気がするので
春の終わりとか夏の始まりとか
そんな季節だったことにしておこう。

青森イコール林檎。

ワタクシが青森と聞いて思い浮かべる事の出来る
唯一の食材のイメージである。

しかしながら
雪が溶けていく季節であるということは
林檎が旬な時季からは掛け離れているはずである。


さて。
このnoteはワタクシがアトピーさんと
体調不良さんから逃げ回るために
食事を精進料理の方向に進めていくものである。

あくまでも途中。

なので。
まだお肉も食べたいし
お腹を壊す原因のニンニクも食べたい
小麦粉使って揚げ物も食べたい。。

などなど。
数々の誘惑に立ち向かいながら
進んでいるような進んでいないような状況を記している。


美味しい想いをたくさんさせて頂いた函館から
写真に収まりきらない程のどデカいフェリーに乗り込んで

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海を渡って


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到着した青森のフェリーターミナル。

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そこから青森駅まで行く為に乗り込んだバスは
林檎色のねぶたん号。

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青森駅までたどり着いて
キョロキョロしながらお宿へと向かう。

うっかり食事を摂りそびれたので
お腹はペコペコと背中へくっついていく。

そそくさとスーツケース氏だけお宿に置いて
青森グルメを目指して歩き出す。

駅前を彷徨うワタクシが出逢ったのがここ。

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おさないさんである。

お酒を卒業したワタクシにとって
晩ご飯に定食に出逢える場所はパラダイスである。

店前の看板、ショーケースを覗き込んで
ニヤニヤが止まらないワタクシである。

何てったってそこに並んでいるメニューが
大好物ばかりであるのだ。

しかも
お値段が絶好調に良心的である。

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店内に入って1番奥の席に案内して頂いたワタクシは
大好物のズラリと並ぶメニューを広げて
どれにしようかな状態である。

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手元のメニューと壁にあるメニューを見比べて
どれにしようかなを続けていたのだが


その間にもあれよあれよと
次から次へと席が埋まって行くので悩んでいる暇などなさそうである。

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写真を見る限り
さしみ定食を注文したようである。

新鮮なお刺身をペロリと平らげて
混雑しているお店を出る。

ふむ。
どうやらかなり有名な人気店であるようだ。

すっかりおさないさんの虜となったワタクシは
翌日もおさないさんへ。

昨日さしみ定食を食しているワタクシの鼻に届いた
ホタテの香りがどうしても忘れられず

ホタテ定食を注文。

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お皿に乗ってきたホタテの貝殻は2枚であるが
よく見るとその2枚の貝殻に乗っているホタテは4匹である。

貝殻に溜まるエキスまで余すことなく吸い込んで

ハイ、ペロリ。


さて。翌日。
ポツンポツンと立っている
土偶さんに見惚れてはきゅんきゅん繰り返しながら
駅前を歩いていたワタクシは

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最初に見かけた時から気になっていたが
扉の先の様子が外からでは判別出来ずに

横目でチラチラと眺めては通り過ぎていた
この朝市寿司さんの暖簾を潜る
一大決心をする。

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青森市最終日である。
このタイミングを逃すと
次に青森にたどり着くことができるのが
何ヶ月、何年先になるかわからないではないか。

現にワタクシが前回青森に来たのが
絶好調にちんちくりんであった
小学生以来であるのだから。

そう考えるとワクワクすっぞ。

なんて考えていたところ
ピョコンと出てきたのが
お久しぶりなコイツである。

セッカク美味しい海の幸が
こんなにお手軽に味わえるのナラバ
素通りするなんて選択肢は皆無である。

出た。
妖怪セッカクナラバ。
ワタクシを仲間のツイデニと一緒に
引っ張り回してくれちゃっているヤツである。

コイツらが登場したからには
ワタクシに用意された選択肢はひとつ。

行くしかないのである。

いつ行くの、イマデショ。


なんだか懐かしいフレーズをアレンジして
ワタクシの背中をグイグイ押していくセッカクナラバ。

暖簾をくぐって
ガラガラと扉を開くと

お店の中で大将と奥さまが
広々と奥行きのあるお座敷に腰掛けて
のんびりとテレビの鑑賞中。

のんびりタイムに
セッカクナラバに背中をグイグイ押されたワタクシが
勢いよく飛び込んできたのだから

大将も奥様もアタとフタである。

アタとフタとなっているところ
お持ち帰りを希望して
壁にズラりと並ぶメニューを眺める。

定番の握りからどんぶり
ホヤや大間のマグロなどのメニュー。
本日のオススメのホワイトボードの下には

北海道知床産の新物 トド肉 
知床羅臼産 エゾ鹿肉


北海道でも見かけた事のないメニューが並んでいる。

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お肉とおさらばしている
ワタクシはメニューのみ記念撮影。

お持ち帰りのお品を注文して
出して頂いたお茶を啜りつつ
店内をキョロキョロしながら待機。

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ガラスケースの中には
つぶ貝にホタテ。

その貝を持って大将が奥に移動。
かちゃかちゃと貝殻から貝を取り出す音が
ワタクシの座るカウンターまで響いている。

丁寧に作って頂いた握りのビニール袋を
転がらぬよう握りしめて
お宿へ戻る。

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お宿に戻って早速食そうと
袋を開けると醤油皿とお吸い物までツイテイルではないか。

それにしても
揺れぬよう慎重に持ってこの数分歩いてきたのだが


やはり
元気なイクラちゃん達は
ぴょんぴょんと他の握りの上まで遊びに出かけている。

イクラちゃんをノリノリで海苔の囲いの中に
お迎えしてカッコいい状態に戻して
記念撮影。

それでは
イタダキマス。

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箸で持ち上げて。。。
口に運んで






んん!?





んんんんん!?




モチロン新鮮で美味しいのだが






ぶ。




ぶ。







分厚い。

今まで食したお寿司の中で
比べることが出来ないくらい
ぶっちぎりの分厚さである。

シャリの2倍。。。?
いや、3倍くらい?

メニューのトドとに続く2度目の衝撃である。

エビ、ホタテ、うに、イクラちゃん、かずのこ
ホッキ、マグロと

あとは。。。
何だったか。。。

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もう一枚の写真には赤貝発見。

お湯を注いでおいたお吸い物まで完食。



さて。
食後のスイーツを紹介しようかい。


青森に来たからには
旬ではなくとも林檎を口にしたいワタクシである。

はらりはらりと小雨が舞う日
ワタクシは心を決めてダラダラと優雅な時間を過ごしていたのだが

ワガママボディは長時間ダラダラした為
バキバキになったから動きたいとウズウズし始めたのある。

ボディのワガママを受け入れる事としたワタクシは
そういえば気になるお店があるのだと思い出して
青森駅の向かいのおみやげ店に向かう。

林檎感に溢れている
店内を巡りながら見た事のある定番のお土産ものから
はじめましてなお土産品を見物。

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入り口付近をぐるっと回って
レジの向こう側の奥のスペースに入る。

ほ。

ほほほ。

お宝の山発見である。

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林檎けんぴ、林檎茶、林檎の葉茶。

はじめましてな物ばかり並ぶこのスペースは
ワタクシがアトピーさんを気にせず食せる物ばかりである。

すっかり心を奪われて見惚れていると
店員さんがワタクシに
まず林檎けんぴの試食を出してくれたのである。

贅沢に香りを楽しめるよう皮まで使っている
林檎けんぴはサックリしていて
ひとつ食べ始めたら

やめられない、とまらない

である。


元々記憶力の無さにはとことん自信のあるワタクシである。
加えてもうかなりの時間が記憶を遠くまで連れて行ったので
感動以外の記憶は殆ど手放している。

しかしながら感動が残っているからには伝えたい。


あやふやな記憶を引っ張り出してみるのだが
引っ張り出し作業中にドボドボ溢れ落ちたり
色んな記憶にくっついたりしている可能性もある。

この林檎けんぴの名前が絶妙なのである。
分かりやすく説明すると

細切り乾燥林檎である。

それだけ。
アトピー氏が喜ぶものや加工工程は一切ないのである。

最強スイーツ。

これならばアトピー氏を気にすることなく
無限にポリポリ出来るのである。


更に
ほほ紅と描かれた
輪切りのとカットされた林檎の試食をいただく。


むにゅ。

そして

ぶわーーーーーー。

先程いただいた林檎けんぴとは全く違う食感。

ほほ紅さんも真っ赤な皮まで
そのまま贅沢に丸ごと使われているので
舌だけに留まらず鼻の中までその美味しさが届くのである。

あやふやな記憶を辿って解説をしよう。
このほほ紅は
青森にある飴屋さんだったか、水飴屋さんに
お願いして作って貰っているんだとか。

数量限定ファンにはたまらない逸品で
時季によっては売り切れごめん状態になるらしいのである。

紅茶に入れたり
クリームチーズを載せて食すなど楽しみ方色々なんだとか。

ワタクシも台所がある生活に到着したら
楽しんでみたいものである。

すっかり虜となったワタクシは
旅のお供にひとつずつゲット。

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しかしながら
すっかり虜になっているワタクシの行動の予測は容易である。

旅のお供になんて大義名分を掲げているが
お宿に着いた瞬間に封を開けて

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気づいた頃には袋の中は空っぽである。



結論から申し上げよう。

青森滞在中に3度も林檎スイーツをゲットする為
駅前のこのお土産屋さんに通ったのである。

1度目は先程紹介した通り。

2度目は贈り物用に。

3度目は正直に旅のお供としてである。
お気に入りの林檎スペースの奥にあった
こぎん刺しちゃんも旅のお供に迎え入れて

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これからの季節の強い相棒として活躍してくれるであろう
ひばさんは
薄めてスプレーボトルに詰めて虫除けに変身して貰おう。

さて
装備もおやつも手に入れたので出発しよう。

皆さまそれではまた次回。

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