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(24) 【元気が無くてもいいじゃない】

(当記事は短いので無料公開とします。by山本星海)

うつ病になってから元気は無くなった。

正確に言えば元気がある時と無い時のオンオフが激しく、基本的にオフ。

久しぶりに会った友達から「人間は何があったらここまで変化するんだ」と驚かれたこともあった。

そりゃ仕事が無かったら人間の社会生活なんてごっそり減るし仕方ない。

人と話さないんだから表情なんか死んでたんじゃないだろうか。

病状が多少改善された今でも、その名残はちゃんと残っている。

人と話す時に気を遣われている感覚もあってずっと「元気出さなきゃ」と謎のプレッシャーに追われていたが、施設に入ってからそう思う機会はグッと減った。

理由はシンプルにみんな何かしら理由があったりして病気だから。

元気が無い状態でもそれを基準に暮らしていて何の問題も無い。

そういう意味では一般社会よりここの施設の方が暮らしやすい。

何の病気かとか、今の病状とか全然聞かれないのは楽。

というかそもそも無理に元気を出して誰が得するのかわからなくなってきた。

そういう意味では僕もここの生活にちゃんと染まってきたと思う。

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