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センセイの月曜日

塾講師だった頃の思い出を細々とつづっています。

 センセイも人間なので休みが必要です。日曜日と月曜日が基本的に休みでしたが、日曜日は出勤日だったり、休みだとしても授業の「予習」をして過ごすことが多かったので完全な息抜きとしての休みは月曜日でした。

 月曜日の街はどこも空いていて、世間の人たちが慌ただしく働いているのを横目に、気ままに街を歩いたり、繁華街に出てデパートをうろついたり、平日料金で少し安くなったカラオケに行ってストレス発散したり、映画を見たりしてすごしていました。

 休みの最終日の夕方に憂鬱になる人が多いと思いますが、そうならないための私なりのテクニックがありました。それは、いつもの時間割に照らし合わせて考えるということです。

 例えば夕方六時。休みはもう終盤。ああもう休みが終わってしまうんだと憂鬱になり始める時間だと思いますが、いつも働いている時間割に当てはめると、夕方六時はまだ授業の二コマ目。まだまだここから残り三コマも授業をこなさなければいけない、序盤の時間帯。そう思うと、まだまだ休みの時間あるじゃんと思えるのです。

 今でもたまに、この手を使ってさみしい休みの終わりを乗り越えています。

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